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全英切符を獲得した5選手の胸中 岩井千怜は「出られることはうれしい」、吉田優利は「余裕がない…考える」

全英出場権を獲得した岩井千怜。イングランドでも一暴れだ!(撮影:福田文平)

<宮里藍 サントリーレディス 最終日◇11日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513ヤード・パー72>

宮里藍がアンバサダーを務めた今大会では、8月10日にイングランドのウォルトン・ヒースGCで開幕する海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場権も争われ、新たに5選手にその権利が与えられた。

『優勝者及び2位の選手』では優勝した岩井千怜と、4位タイに入った木村彩子が“繰り下がり”で獲得。千怜は「出られることはうれしいし、宮里藍さんのように活躍したいという気持ちがもっと強くなりました」と宮里から表彰式で記念パネルを贈られてニッコリ。「見たこともないし、コースもわからない。これから調べてイメージをつけたい」と、イングランドへ思いを馳せた。

一方の木村は、繰り下がりの条件を知らなかったため、全英切符獲得は“寝耳に水”のこと。そのことを知ると「えっ、うそ! 本当ですか! びっくり、まさかという感じです」と目を丸くして、うれしさを爆発させた。南秀樹コーチにも吉報を届けられることもよろこび、「『行ったらキャディしたるわ』って話してくれていたから、お願いしようかな」と準備を進めていく。

そして、『大会終了後のメルセデス・ランキング上位3名』の資格では、すでに出場権を持つ上位3名を除く、4位の岩井明愛、5位の穴井詩、6位の吉田優利が権利を手にした。明愛は「うれしいです。ここの悔しさを全英で晴らしたい」と、今大会最終日にスコアを落としたことを悔しがり、リベンジへと闘志を燃やす。

これで、明愛・千怜の岩井ツインズはそろって全英出場権を獲得。来月行われる海外メジャー「全米女子オープン」(米カリフォルニア州・ペブルビーチGL)に続く、双子参戦を決めた。明愛は「うれしさも二倍、楽しさも二倍。一緒に頑張ってきたチームもうれしいと思います」と話し、千怜も「ひとりで行くより100倍うれしい。ふたりでもっともっと頑張りたい」と笑顔。ふたりの名前を世界にとどろかせたい。

穴井は2020年大会の出場資格も持っていたが、コロナ禍の状況を鑑みて出場を回避。今年は出場の意向を示し、全英初出場となる。「人生に一度は行っておきたい。楽しみですね」と意気込んだ。

一方の吉田は、冷静な考えをみせる。ホールアウト直後は出場権“確定”ではなかったが、『もし全英に行けたら?』という質問にも、「まだ考え中で、いまは余裕がない」とキッパリ。全米女子オープン出場の意向はすでに示しているが、「海外メジャーは特別。全部出られたらいいけど、そこまではいまのゴルフでは考えられないです。行けたら考えます」と、現時点では言葉を濁した。

ほかの日本勢では、渋野日向子、畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花の米ツアーメンバーと、山下美夢有、昨年「全米女子アマ」覇者の馬場咲希(代々木高3年)が権利を持つ。なお、7月3日時点の世界ランキング50位以内の選手にも出場権が与えられる。

【新たに決まったAIG女子オープン出場権獲得者】
■今大会上位2名
岩井千怜
木村彩子
■今大会終了時点のメルセデス・ランキング上位3名
岩井明愛
穴井詩
吉田優利

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