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唯一の60台「あしたも自分らしく」 “異次元ゴルフ”の畑岡奈紗がメジャー制覇へ単独首位に浮上

畑岡奈紗が唯一の60台で首位に浮上。明日、悲願成就への一日を過ごす(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 3日目◇8日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

畑岡奈紗が、悲願のメジャー制覇へムービングデーを謳歌した。難コースに太平洋からの強風が吹きこむタフな一日だったが、6バーディでボギーなしというゴルフで「66」をたたき出す。スタート時のトータル1アンダーからトータル7アンダーまで伸ばし、アリセン・コープス(米国)と並ぶトップでクラブハウスに戻ってきた。さらに、そのコープスが最終18番でボギーを叩き、単独首位で最終日に向かうことが決まった。

スタートの1番で“おはようバーディ”を奪うと、6番でも1つスコアを伸ばし進撃への準備を整えた。「予選2日間はバックナインで苦しめられていた」という心配も、この日は無用。16、17番の連続バーディなど、その後半に4つ伸ばしトップをとらえた。「きょうから決勝ということで、気を引き締め直して臨みました。この風のなかボギーフリーでラウンドできたことは大きいですね」。本人にとっても手ごたえは十分だ。

グリーン上でボールが動きだしそうなくらいの風のなかで、ショットと気持ちをコントロールし続けた。「66」はこの日のベストスコアなのはもちろん、唯一の60台。まさに異次元のゴルフといえる。「あと1日。あしたも自分らしく、いいマネジメントでラウンドができれば」。この全米女子オープンは、2年前の2021年に笹生優花とプレーオフを戦い、惜敗した舞台でもある。次こそ-。悲願成就へ、あすも最高の一日を過ごしたい。

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