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ブライソン・デシャンボー、最速級ヘッドスピードを活かす道具へのこだわり

この日最速「58.56m/s」という、出場選手最速級のヘッドスピードを記録した、ブライソン・デシャンボー(GettyImages)

「全米オープン」最終日は、屈指の飛ばし屋2人が最終ホールまで競り合い、ブライソン・デシャンボーがローリー・マキロイを1打差で退けて大会2勝目をはたした。4日間の平均飛距離もデシャンボーが337.9ydで1位、マキロイが335.6ydの2位で、ウェストエリアに捕まるリスクがありながらも長距離をぶっ放す選手による1、2フィニッシュとなった。

デシャンボーは昨年から米国のドラコン選手に愛されるKRANK GOLFの『フォーミュラファイヤープロ』ドライバーにLA GOLFの自身のプロトタイプシャフトを装着し、最終日の最高初速が195mph(87.17m/s)、最速ヘッドスピードは131mph(58.56m/s)を記録。また、3Wにも入れる『フォーミュラファイヤー』で13番ミドルで325yd(181mph/3878rpm)を放ちワンオンするなど、最速級HSの威力をフルに発揮。
 
使用ボールは、タイトリスト『Pro V1xレフトダッシュ』。米国アクシネット社は「ブライソンは明らかに高速かつスピン量の多いプレーヤーで『レフトダッシュ』は彼の打ち出し条件に完璧にマッチし、アプローチショットやグリーン上で必要なパフォーマンスをすべて提供します」と、ツアーレポートを報告する。
 
「デシャンボーは昨季フィッティングを経て、競合ブランドから『Pro V1xレフトダッシュ』に乗り換えました。いくつかのモデルを試しましたが、『レフトダッシュ』がすぐベストフィットと分かりました。このモデルは『Pro V1x』に似た高い飛距離と、フルスイングでのスピン量の大幅な低減、よりしっかりした感触を求めるプレーヤー向けに設計されています。
 
デシャンボーは3日目を終え、自身のゴルフボールについて聞かれると、『これはスピンの効いたゴルフボールではないし、このコースではボールをコントロールするのにかなりのスピン量が必要。でも、ボクにとっては使いやすいボールなんだ。アイアンで使いたいボールだし、風に対してボクにとって必要な飛び方をする』と語っています」(米国アクシネット社)
 
実際『レフトダッシュ』にしてから、メジャー出場7回中4度も6位タイ以上になっており、高速かつハイスピンな選手にうってつけのボールのよう。また、「全米オープン」でタイトリストは76年連続で使用率No.1ボールとなり、パインハーストNo.2に出場した選手156人中101人(65%)が『Pro V1/V1x』を使用したとか。
 
デシャンボーは他のクラブもユニークで、アイアンはAVODA GOLFのプロトタイプのワンレングス(5I~PW)。ウェッジはPING『Glide 4.0』を4本(45,50,56,60°)使用し、パターは上下打点によってロフトが変わるディセンディングロフトが採用された、SIK GOLFのプロトタイプをアームロックで使用している。

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