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スピン系ゴルフボール完全ガイド!ディスタンス系ボールとの違いとボールの選び方を解説

1.スピンってそもそも何?

ゴルフのスピンとは、そもそも「バックスピン」のことです。ゴルフボールが飛ぶ方向とは逆に回転することを指します。

スピン系のボールは、スピンをかけるため、カバー材にウレタン系の柔らかく粘りのある素材が使われていることが多いです。フェースにボールがしっかりと乗るため、打ち出し直後の出球が低くなるのが特徴です。タイガー・ウッズは、グリーン周りのアプローチショットでボールがフェースに食いつき低く出せることを『deep』と表現しているそうです。

一方で、ディスタンス系のボールは、スピンを少なくして飛ばすことに主眼をおいているため、多くはカバー材には硬いアイオノマー系の樹脂を使っています。球離れが早いため、ポッコンとボールが上に飛び出る傾向があります。スピン系に比べると、自分のイメージ通りにコントロールできる幅は狭くなります。

それぞれのボールの詳細については、次の項で述べます。

いずれにしろ上級者ほどコントロール性を重視し、特に精密さが要求されるアプローチやグリーン周りでの操作性を高めるために、スピン性能の高いスピン系ボールを選ぶ傾向にあります。

詳しくは『上手い人は、なぜスピン系のボールしか使わないの?』(ALBA Net)や『ゴルフにおけるスピン#1「ボールが最も進化している」(解説:横田真一)』(ALBA TV)をご覧ください。

2.スピン系とディスタンス系、それぞれどのようなボールなのか?

スピン系、ディスタンス系ボールのスピンのかかり方の違いは、ボールの構造によります。それぞれの特徴は、以下のように整理されます。

スピン系ボール

ディスタンス系ボール

ボール外側の素材

ウレタン系樹脂(柔らかい)

アイオノマー系樹脂(硬い)

ボール内外の硬さの差

内側:硬い

外側:柔らかい

内側:柔らかい

外側:硬い

ボール内側(コア)の硬さ

ディスタンス系より硬い

スピン系より柔らかい

スピン系ボールは内側の素材が硬く、外側の素材が柔らかいためにスピンがかかり(内剛外柔)、反対にディスタンス系ボールは内側の素材が柔らかく、外側の素材が硬いためにスピンが抑えられています(内柔外剛)。

また、ボールの内外の硬さの差が大きければ大きいほど、その影響は大きくなります。その証拠に、スピン系のボールで使われるウレタンカバーと、ディスタンス系ボールで使われるアイオノマーカバーだと、前者のほうが柔らかいため、内部構造が同じであった場合、ウレタンカバーが使われているボールのほうが、スピンが掛かりやすくなります。

一方で、ディスタンス系ボールは、スピン系ボールに比べて、内側のコア部分が柔らかいのも特徴のひとつです。ボールが潰れれば潰れるほどスピン量が減り、スピンが多くて飛ばないゴルファーにとっては飛距離アップにつながります。

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