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【ティを使わずドライバーショット】直ドラの打ち方、メリット、直ドラに適したシチュエーション徹底解説

ALBA TVで直ドラのレッスンをする石川遼。番組では見事な直ドラが炸裂した

1.直ドラとはどんな打ち方?

直ドラとは、地面にあるボールをそのままドライバーで打つ方法を指します。通常、ドライバーでのショットはティを使用し、ボールをティアップして打ちやすくしますが、直ドラではティアップすることなく、地面に置かれたボールを直接ドライバーで打ちます。

直ドラをする主たる目的は、Par5のセカンドショットでグリーンにできるだけ近づけるためです。そのため1番ロフトの立ったドライバーで打つことにより飛距離を出していきます。

ただし、直ドラは、ティアップして行う通常のドライバーショットよりも、技術的にはるかに難しく、また、どんなシチュエーションでも使えるわけではありません。

まだ記憶に新しい2023年「RKB×三井松島レディス」のプレーオフ2ホール目で岩井姉妹が前代未聞の「直ドラ対決」したことがニュースになりましたが、直ドラには相応の技術と適切な状況判断が求められる、と覚えておきましょう。

2.直ドラのメリットと直ドラに適したシチュエーション

そもそもなぜ直ドラする必要があるのでしょうか?ここでは、直ドラのメリットと、直ドラがしやすいシチュエーションについて解説していきます。

直ドラのメリット

直ドラは、ボールが上がりません。これだけ聞くと、メリットがないように思うかもしれませんが、実はそうでもありません。下記のような特定の状況下で使用することで、アドバンテージが得られる可能性があるのも魅力の1つです。

左へのミスを消すことができる

そもそもゴルフクラブは、ロフトが大きいほどボールがつかまり、ロフトが立ってくるとつかまらなくなります。つまりドライバーは14本のクラブの中で最もボールがつかまらないクラブであり、左へのミスを消すのが容易です。

そのため、左サイドがOBで、コース右サイドからのセカンドショットなどの時は、直ドラしやすいシチュエーションとなります。

スイング軌道は、ボールが地面にあるため、ダウンブローめに入れることが重要です。ダウンブロー気味に入れることでボールを芯でとらえられるようになります。

詳しくは『石川遼の直ドラが炸裂!林を避けてインテンショナルスライス』(ALBA TV)をご覧ください。

風に強いショットが可能

直ドラは、ボールを高く上げることなく低い球で打つため、強風のアゲインストの状況下でもボールが風に負けることなく、狙ったところに打てる可能性が高まります。

ボールが浮かないことにより左右のミスが限定的

ボールが上がらないということは、左右に曲がる打球になったとしても、地面に早く落ちてくれます。大きく曲がる前にコース内に止まってくれる可能性があり、ミスの幅が小さくなります。

直ドラが適しているシチュエーション

直ドラが適しているシチュエーションは、以下3つの条件が揃った時です。順番に詳しく解説します。

・地面がフラット、またはやや左足上がりのライ
・ボールが浮いている状態
・アゲインストの向かい風が吹いている時

地面がフラット、またはやや左足上がりのライ

地面が水平でフラット、またはやや左足上がりのライは、スタンスを安定させやすく、直ドラでも思い切って振ることが可能です。逆に、スタンスが取りにくく不安定なライでは、ボールを正確に捉えるのが難しくミスショットにつながります。

直ドラが適しているライは、安定したスイングができるフラットな地面や、ボールを上げようとしなくてもボールが上がってくれるやや左足上がりの傾斜のライが理想的、と覚えておきましょう。

ボールが浮いている状態

直ドラの成功確率を上げるためには、芝の上に少しでもボールが浮いていることが望ましいです。芝の中に沈んでいるボールを打つと、ドライバーのフェースの一番下でボールを打つしかなくなり、かなりの確率でダフリの原因になります。

また、打ち出し角度が低いため、ボールが地面から飛び出す際に芝が抵抗になる可能性があります。

アゲインストの向かい風が吹いている時

アゲインストの風の中で直ドラすると距離が稼げる可能性があり、有効な打ち方の1つとなりえます。

通常のフェアウェイウッドなどでショットをすると、強いアゲインストの時はボールが高く上がりすぎてしまい、風に押し戻されて飛距離が落ちてしまうこともありますが、その点、直ドラは立ったロフト角により、ボールが高く吹き上がるのを抑えるため、アゲインストだけでなく、左右方向からの風の影響も受けにくいです。

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