「次に向けて頑張ろう」稲見萌寧は3連覇ならず “日本勢最速”の5億円突破もお預け
<ニトリレディス 最終日◇27日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>
ツアーとしては4人目、日本勢としては初めての同一大会“3連覇”がかかっていた稲見萌寧だったが、トータル5アンダーの16位タイに終わり、大偉業達成は叶わなかった。
第2ラウンド終了時点で首位に立った。連日の競技順延によりそのまま第3ラウンドに突入したが、「完全に後半は体が動かなくて、ショットがばらばらで、ティショットが曲がりまくっちゃった」と長丁場となった一日で後退。スコアを1つ落とし、4打差を追いかける最終日へと向かった。
2番で3メートルを決めてバーディとすると、3番では手前6メートルを流し込んで2連続。前半で3つ伸ばし、12ホール消化時点で10位タイまで浮上してきた。しかし、ここで雷雲接近のため中断となり、その後中止が決定。第3ラウンド終了時点の成績が最終結果となり、稲見の優勝はなくなった。「3日間になっちゃいましたけど、きのうがもったいなかった。きょう伸ばしていたので、惜しいなと」と、ムービングデーの失速を悔やんだ。
「もちろん(3連覇は)成し遂げたかったけど、でも優勝争いの回数をどんどん増やしていかないと優勝は厳しい。次に向けて頑張ろうと思います」。統合となった2020-21シーズンには9勝を飾り、賞金女王に輝いた。昨年はメルセデス・ランキング3位にもつけたが、今季はまだ勝利がなく、ランキング29位でトップ10入りは4回と、ここまではやや物足りない。メジャー大会が続く秋の陣で浮上を目指していく。
今大会で単独9位以上に入れば、史上35人目、日本勢としては史上最速となる135試合目での『生涯獲得賞金5億円突破』だったが、これもまた次戦以降にお預けとなった(現在4億9851万6168円)。1週間を調整に充てて、次戦は歴代覇者として迎える「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」となる。「いい状態に持っていけるように頑張ります」と大舞台を見据えた。
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