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親友・新垣比菜の優勝に「号泣しました」 佐渡山理莉は今季初V&ポイントランク1位奪取へ

佐渡山理莉が新垣比菜の優勝に「自分も頑張ろう」(撮影:藤井孝太郎)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第7戦 CREATION LADIES CUP 事前情報◇3日◇葉山国際カンツリー倶楽部(神奈川県)◇6474ヤード・パー72>

前日の2日、佐渡山理莉は国内女子ツアー「ヨネックスレディス」の試合にくぎ付けだった。同じ沖縄県出身で、ジュニア時代から親交のある新垣比菜が優勝争い。そして豪雨が降りしきるなか、6年ぶりに優勝カップを掲げた。

「ずっと配信を見ていました。プレーしているときは“頑張れー”という感じだったけれど、終わって、キャディのお兄ちゃんが大泣きして。そのあとに二人が抱き合っているのが感動的で、わたしも号泣しました」。つい最近には、吉本ひかるらとともにユニバーサル・スタジオ・ジャパンでオフを過ごすなど、仲の良い間柄。そんな2つ上の先輩の涙の勝利に、刺激をもらった。

「自分も頑張ろうと思うし、あした優勝したいなという気持ちも出ました」。今季はこのマイナビ ネクストヒロインツアーは開幕戦から全6試合に出場して、最高位は2位。きのう受けたばかりの刺激をすぐに力に変え、まだ手にすることができていない優勝カップが欲しい。

QTに挑戦して今季からは台湾女子ツアーの出場資格も有し、スケジュールを合わせながら、1月と5月に1試合ずつ出場した。「3日間、4日間の試合を経験できるのが一番の理由。試合数は少ないですけど、プロテストに近いような日程の試合感でできるかなと思って」。新たな挑戦にもトライしながら、プロテスト合格という目標達成のために日々を過ごしている。

オフは絶好調だったという。「台湾は比較的夏みたいな気候で、沖縄も割と暖かかった。体は動けるような環境にあった」と、トレーニングと練習の積み重ねが冬の段階から調子に表れていた。その分、いまはトップ10入りが4度とツアーで好成績を残しても、なんだかしっくりきていない。「いままでにないくらい調子が良かったので、その感覚がまだ残っているというか。それくらい好調にしたい、というのがある」。プロテスト2次予選まであと3カ月。本番に向けて、ここからギアを上げていきたい。

今大会を終われば、ツアーも折り返し地点。大会終了後のポイントランキング上位3名までには、後半戦のシード権が与えられ、現在2位につけている。「後半シードというよりも、今年は1位を目指している。その1位を取るためにも、今回も上位を目指して頑張りたい」。番手やタテ距離の計算に頭を使いながら、ヨネックスレディスに負けず劣らず、アップダウンの激しい葉山国際カンツリー倶楽部を攻略したい。(文・笠井あかり)

※マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。24年は14試合前後が予定。出場選手はポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などにより決められる。

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