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4試合ぶり復帰の新海美優がツアー初Vへ 17年以来の優勝争いにも「なるようになる」

リランキング突破にも関わる重要な最終日。新海美優は自然体で挑む。(撮影:鈴木祥)

<パナソニックオープンレディース 2日目◇29日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6656ヤード・パー72>
 
23位タイから2日目をスタートしたプロ10年目の27歳、新海美優が6バーディ・2ボギーの「68」と4つ伸ばし、首位と4打差のトータル5アンダー・5位に浮上してきた。

QTランキング25位で出場している今シーズンは、開幕から5試合に出場したあと3試合を休み、今大会で4試合ぶりの復帰。その理由について「試合中に左足首の靱帯を痛めてしまって。切れたとかではないんですけど、(完治まで)3週間ぐらいと言われたので、無理しないようにしました」と話す。今週も「まだ怖いので」とテーピングをしながらプレーしている。
 
今季の新海は5試合中3試合で予選通過し、最高位は41位。現在メルセデス・ランキングは97位で、暫定リランキングは46位とQTランキングよりも下の厳しい位置にいる。6月の「ニチレイレディス」を終えるとリランキングが行われるため、1試合でも多く出場したいところでの3試合欠場は大きな決断ともいえる。
 
「リランキングのこともあるんですけど、思ったより焦っている感じでもなくて。いったんリセット時間なのかなと思って、穏やかに3週間過ごせた。それが今日のプレーにつながっているかなと思います」と本人はプラスに考えている。
 
昨年は下部のステップアップツアー「山口周南レディースカップ」で初優勝を挙げたが、レギュラーツアーでは優勝経験がなく、トップ10入りさえも17年シーズンを最後に5年間できていない。優勝争いは17年の「ニチレイレディス」で2位タイに入って以来となる。上位で迎える最終日はもちろん優勝が一番の結果だが、いまの状況を考えると、1つでもいい順位で終えたいところだ。
 
新海の未来が左右される明日の浜野ゴルフクラブは、午前中に雨が降る予報。「飛距離がないので風と雨が心配」としたうえで、「飛距離がないぶん、伸ばし合いより耐える展開の方が好きなので、耐えて獲るところで獲れたら。なるようになるかなと思います」と本人は落ち着いている。そして、「出球を確認してしっかりと準備をします」と話して練習場へ向かった。

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