2年ぶり国内出場の星野陸也は“大会限定ウエア”で6位 米復帰に向けて欧州3連戦へ「1つは勝ちたい、特にスペイン」

星野陸也はバンテリンコーデでトップ10入り(撮影:ALBA)

<バンテリン東海クラシック 最終日◇5日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

2年ぶりに国内ツアーに参戦し、主催の興和と所属契約を結ぶ星野陸也は、最終日に見慣れない色のウエアを身にまとって登場した。グリーンの“バンテリンカラー”だ。「今年1回も来ていないウェアで、この大会のために用意していました」。首元には『バンテリン』の文字が白く目立つ。大会のスタッフウェアとほぼ同色で、まさに“興和代表”だった。

大会の看板を背負う最終日は、首位と4打差の10位タイから逆転優勝を狙った。前半では1つスコアを落としたが、後半は10番から3連続、14番から2連続と圧巻の5バーディを奪取。優勝には届かなかったが、トータル10アンダー・6位タイでホスト大会を終えた。

欧州ツアー経由で今季から米国男子ツアーを主戦場とする星野は、7月の「全英オープン」から首を痛めて戦線離脱。公傷制度の適用を受けて、11月のツアー復帰を目指している。その間はツアー外競技の出場が認められているため、今大会を約2カ月ぶりとなる実戦復帰の場に選んだ。

復帰戦を終えると「想像よりもうまくいかない部分もありましたが、最終日は自分のいいイメージも戻ってきた。ティショットは4日間で一番良くて、後半は思い通りのボールが打てました」とうなずく。思い描いた結果とは違ったが、久しぶりの実戦で納得できる部分は多く、後半は明るい兆しが見えた。

最終ラウンド翌日の6日に渡欧し、今週からスペイン、インド、韓国と欧州ツアー3連戦をこなす。その後に米国で復帰をする予定だ。「欧州で調整をして、PGAに行って頑張ります。欧州では3つのうちで1勝したい。特にスペインでは」。昨季欧州初優勝を遂げた地はカタール。本場欧州での初優勝も目論む。再び海の向こうからうれしいニュースを届けたい。(文・小高拓)