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ウソだろ⁉ 森田理香子はなぜアイアンのシャフトを、現役時代より”重くてハードな”『DG』に替えた?

以前は中調子系の『N.S.PRO 950GH S』(約98g)を使っていたが、現在は元調子系の『DG105 S200』(約103g)に変更

今季ツアー復帰を果たし、圧倒的な飛距離を見せて周囲を驚かせた森田理香子。彼女のシャフトを見ると面白い傾向を発見。使用シャフトの詳細をレポートしたい。

森田はアイアンのシャフトに、以前は軽量スチールで安定性抜群の中調子系『N.S.PRO 950GH S』(約98g)を使っていたが、現在は男子プロなども使う元調子系の『DG105 S200』(約103g)に変更してる。復帰後によりハードで重いシャフトに変更しているのはどういうことだろうか?

「昔は『N.S.PRO 950GH』を使っていて、『DG』は男子プロが打つものだと思っていましたが、試してみたら意外と打ちやすかったんです。ヘッドが走りすぎないのがいいですね。ほかのシャフトだと左に飛ぶミスもあるので、今は『DG』が振りやすいですね」と森田はその理由を語っている。

プロギアのツアー担当に確認すると、「『DG』はピンピン動いて弾くようなモデルでなくタメが作りやすいタイプ。キックポイントが手元寄りなので、ドライバーシャフトの元調子系『ディアマナ WS』と相性がいいと思います。彼女は休養中もトレーニングをずってやっていて、以前より振れるようになったそうです。先端剛性が高いので、しっかり振ってもドローヒッターの彼女は左に行かないのが安心なのだと思います」と分析している。

4番からPWまで『PRGR 01 IRON』ヘッドを使用しているが、3番には『PRGR 03 IRON』にカーボンシャフトの『OTi 85 S』を採用。「カーボン繊維を巻き上げた素材を使用している特殊なモデルです。カーボンシャフトでしなり戻るけど先端が暴れない。ロフトが立った『PRGR 03 IRON』ヘッドで上から打ち込んでも高弾道に打てて、高さでグリーンに止められるメリットがあります」(ツアー担当)。

ドライバーでは、『RS F』ヘッドに、『ディアマナWS 60S』シャフトを採用している。

「去年から試合に出ると決まってから、クラブを調整してもらって、『ディアマナWS 60S』に決めました。昔からいろんなメーカーのシャフトを使いましたが、『ディアマナ WS』のシャフトが一番いいかなと」と森田は語っている。先端が動かないモデルのため、しっかり振っても左に巻き込むミスが防げるという。

歳を重ねると、ヘッドやシャフトなどはスペックダウンするのが通常だろうが、ツアー復帰してからより重くハードなシャフトに変更するとは、やはり恐るべし、ハードヒッター森田理香子といったところか。

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