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“6冠”を受賞した賞金王・中島啓太が一年間を振り返る 来週は米下部ツアーの最終予選会「集中力止まったまま来週を迎えたい」

『最優秀選手賞』含む6冠に輝いた中島啓太が一年を振り返った(撮影:鈴木祥)

4日(月)、ANAインターコンチネンタルホテル東京でジャパンゴルフツアー表彰式「JAPAN GOLF AWARD 2023」が行われ、今季3勝を挙げた中島啓太が『最優秀選手賞』、『賞金ランキング賞』、『最優秀新人賞 島田トロフィ』、『平均ストローク賞』、『バーディ率賞』、報道関係者の投票によって決まる『ゴルフ記者賞』の6冠を獲得した。

「6個の賞を獲ることができて、すごく光栄に思いますし、年間を通してたくさんの方に支えていただいて、みなさまには感謝を申し上げたいと思います。そして来年は海外で挑戦できるように、頑張って、パフォーマンスを出していきたいと思います」

今季23試合に出場したなかで、最終日最終組を9度回り、5回の2位を含めてトップ10が17回。飛躍の1年を振り返る。「シーズン始まる前はプロゴルファーとしてまず1勝すること、あとシード権が今年までしかなかったので、まずは来年のシード権を取らないといけないっていうぐらいの気持ち」で2023年シーズンをスタート。開幕から7試合目の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロ転向後ツアー初優勝を制し、そこから5試合目の「横浜ミナトチャンピオンシップ」で2勝目を挙げた。

「初優勝からそのあと2勝を挙げることができて、すごくいいシーズンだった」と話すも、苦しい時期もあったという。「優勝と優勝の間が空いてしまって、そこで調子を崩したり、体調を崩したりするところはあった」と明かした。2勝目以降は2試合を欠場、「バンテリン東海クラシック」では予選落ちという結果もあった。それでも、前に進み続けたことで「マイナビABCチャンピオンシップ」で3勝目を果たすことができた。

シーズン中盤から中島が“賞金王”になるという期待が世間を騒がせ、自身も“賞金王”を意識し始めたのはその頃から。「金谷さんと賞金を争うっていう形になって、周りの方にもそういうふうに言っていただきましたし、金谷さんとの勝負に勝ちたいっていう意識、またそれが賞金王に繋がるということで、意識しながらやっていました」。金谷拓実とのし烈な賞金王争いが中島をより強くし、今回の6冠につながった。

現地時間14日から、4日間の日程で行われる米下部コーン・フェリーツアーの最終予選会(米フロリダ州・TPCソーグラス)に出場する。「気持ちは切らさずに、もう1試合あるつもりでいますし、そこでパフォーマンスを出すことが一番の目標になった。集中力止まったまま来週を迎えたいと思ってます」と強い眼差しで意気込んだ。来年、日本ツアーで見かけることは減るかもしれないが、日本代表の一人として海を渡った先でも強さを見せつけてきてほしい。

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