
「北海道meijiカップ」で今季初優勝を飾った河本結。彼女の各番手の打痕を見ると、芯に集まっている。一体どうしたらこういう結果になるかを調査してみた。
河本のUTやアイアンの打点を見ると、ほぼ全てが芯に集まっていることに気付く。7番アイアンは、スコアライン下から4〜5本目付近に集中しており、その精度に驚かされる。他の女子プロは下から3〜4本目付近に集まることが多く、それと比べると、河本の打痕位置はわずかに高めだ。
「これは彼女がフェードヒッターで、上から打ち込むタイプだからです。芯に当たっていても、やや上目に当たる傾向になります。逆に払い打つ軌道の人は、スコアライン下から3〜4本目付近に集中すると思います」(クラブフィッター・吉川仁氏)。ダウンブローでロフトを立てながら打つプロほど、打点は高めになるということだ。
以前、河本自身に打点を安定させるための工夫を尋ねたところ、次のような答えが返ってきた。
「毎試合、どの番手でも高くティアップして芯で打つ練習をしています。ウェッジ、アイアン、UT、FW、ドライバーのすべてで行います。ヘッドがきれいに入らないと芯に当たらないので、常にこの方法で練習しています。これが打てなければ芯に当たっていないというバロメーターにもなります」(河本)
なお、練習場ではシャフトを腰のあたりに立てかけて練習していた。当時左腰が引けてしまう癖を修正するため、自分で工夫してシャフトを倒さないように練習していたものだ。
女子プロの打痕を見ると、その精度の高さに驚かされるが、それはまさに彼女たちの練習のたまものといえるだろう。
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