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渋野日向子の妹・暉璃子は54ホール完走 初の決勝Rで感じた「プロが持っていて、自分にない」もの

渋野暉璃子が初めて戦ったプロの決勝ラウンドで感じたことは?(撮影:福田文平)

<大王海運レディスオープン 最終日◇18日◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6605ヤード・パー72>

早朝コースを包んだ霧の影響でスタートが2時間50分遅れた最終日。セカンドカットも行われ、予選通過者のなかでも決勝ラウンドをプレーできない選手が現れるなか、渋野日向子の妹でアマチュアの渋野暉璃子(きりこ、明大2年)は54ホールを完走した。

これが自身3試合目となるプロトーナメントで初めて進んだ決勝ラウンド。しかし当初のスタート時間に合わせコースに到着し、打撃練習場で準備をしていた時に遅れることが決まった。プロであれば何度も経験することも、やはりアマチュア選手にとっては「ここまで遅れたのは初めてでした」という慣れぬできごと。「一回(体を)動かしたのを止めてだったので、リズムは作りにくかったですね」と、それがプレーに及ぼす影響も否めなかった。

ストレッチなどをしながら過ごして臨んだが、スタートの10番から3パットのボギーが来てしまう。これがその後の流れを占ったかのように「きょうはパットがまったく入らなかったです。タッチも弱くて、そこから流れに乗れずダラダラ崩れてしまいました」という一日になってしまった。後半の1番でバーディも1つ奪ったが、結果的に「78」というスコアに。トータル6オーバー・32位タイという結末で3日間を終えた。

しかしプロが集まる舞台で、最後まで戦ったことの意味は大きい。「3日間連戦というのもないですし、安定して最後まで回り切る体力というものはプロが持っていて自分にはないもの。そういうことも今後、経験を積んで身につけていきたい」ということを強く感じ取ることができた。

この後は再び“主戦場”に戻り、大学のリーグ戦などに出場していく予定。言い訳もせず、「単純に下手でしたね」とサッパリと言い放つ部分も姉の血を感じさせる。大学卒業後のプロ入りを目指す20歳は、春の愛媛で貴重な時間を過ごすことができた。

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