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マスターズを目指すリッキー・ファウラーが大金星! 世界2位のラーム下す

世界2位のラーム(左)を撃破したリッキー・ファウラー(撮影:GettyImages)

リッキー・ファウラー(米国)が世界ランキング2位で第2シードのジョン・ラーム(スペイン)を2&1で下す大金星を挙げた。ファウラーは現在世界ランキング59位で、現時点では「マスターズ」の出場権を持たない。今週上位に入って50位内に滑り込めば、出場権を得ることができる。

序盤はラームが優勢だった。1番パー4はファウラーがボギーとして1ダウン。3番もラームがバーディを奪うなど、一度もリードを奪えずにラーム1アップで後半へ。

「僕はジョンをよく知っているが、きょうのジョンはいつもと違った。グリーン上でも苦戦していた」。ファウラーもグリーン上で苦労したが、「わずかに僕のほうが良かった」と後半ではその差が如実に表れた。11番パー3でラームが3パットでボギーにすると、戦いはイーブンに。12番パー5でファウラーがバーディを奪って初のマッチをリード。15番パー4でラームが再び3パットのボギーでリードを広げると、そのまま逃げ切った。

「マッチプレーは何が起こるか分からない」とファウラー。開幕前には「今週はマスターズ出場権が掛かっていることは常に頭にある」と目標に掲げていた。

プライベートでも仲の良いファウラーとラームは、そろって“花柄”のシャツで戦った。実はこの日の朝、ジムでのウォーミングアップ中に二人は出くわしている。

「ちょうど僕が終えて帰ろうとしたところに、ジョンが入ってきた。二人とも上から下まで黒の(トレーニング)ウェアだった」という。コースでは「きょうはトロピカルのシャツを着る」とファウラーが言うと「僕もだ」とラーム。ファウラーが「黒」、ラームは「僕は白だ」とそろってトロピカルな花柄シャツを身にまとった。“バトル”はすでに早朝から始まっていた。

2017年にファイナル進出を果たしたラームが初戦で黒星を喫するのは初のこと。ファウラーは勝利したとはいえ、グループステージはまだ2戦が残されている。ベスト16に進むためには、このあとも気が抜けない。

「厳しい2日間になる」と気持ちを引き締めたファウラー、2日目はビリー・ホーシェル、3日目にはキース・ミッチェル(ともに米国)と対戦する。(文・武川玲子=米国在住)

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