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誰かとホールごとに勝負するマッチプレー 自分一人でもできるって知ってた?【“こころ”で芯喰い】

1つ1つのホールで区切りをつけるマッチプレーは、その日の調子に関係なく、最終ホールまでモチベーションを保つことができる。まずは、自分の目標スコアを相手にしたマッチプレーを。大叩きが気にならなくなるぞ  イラスト/タカセマサヒロ

スタートホールでトリプルボギーを叩いてしまい、すっかりやる気をなくしてしまった、というのはよくある話。「今日はベストを目指すぞ」と勢い込んでいるときほど、大叩きをしたときのショックは大きいものです。

アベレージゴルファーの場合、スタートホールに限らず、途中で大叩きしてしまうと、すっかりやる気スイッチが切れてしまうことも多いと思うのですが、そんなゴルファーにオススメしたいのが、マッチプレーをしているつもりでプレーをすることです。

ご存知の方も多いと思いますが、マッチプレーとはホールごとで勝ち負けを決め、相手のスコアを上回ったホールが多い方が勝利者になるという競技方法。だから、たとえ1番ホールで大叩きをしても、単なる1敗なので、それを引きずることなく次のホールに臨むことができます。

実は、この気持ちの切り替えがゴルフでは非常に大事なこと。毎ホール、フレッシュな気持ちでプレーをすることが心の落ち着きにつながり、スイングにもいい影響をもたらしてくれるからです。

「そうは言っても、相手が同意してくれなくてはマッチプレーが成立しないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、心配はご無用。仲間とはストロークプレーで競いながら、自分だけのマッチプレーを遂行することができます。

例えば、ハンデ18のゴルファーなら、各ホールのボギーを基準スコアにして、パーなら「勝ち」、ボギーなら「引き分け」、ダブルボギー以上なら「負け」といったように自分の目標スコアを相手にマッチプレーをすればいいのです。

さらに付け加えれば、マッチプレーに集中していると、スコアが気にならなくなるもの。その結果、「気がつけばベストスコア」なんてことも。ぜひ一度お試しを。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』849号より抜粋

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