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「最後はボールが見えなかった」 勝みなみは“暗闇”のなか予選突破

暗闇のホールアウト。勝みなみはすんでのところで予選落ちを免れた(撮影:ALBA)

<LPGAドライブ選手権 2日目◇24日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

「こんなに暗くなるまでプレーしたのは初めて。最後はボールが見えなかった」。全体最終組として現地時間午後2時1分にスタートした勝みなみだったが、ホールアウトできたのはすっかり日も落ちた午後7時過ぎ。投光器が点けられるなかまさかのエンディングだったが、無事にホールアウトできたこと、そして米デビュー戦で予選通過できたことにまずは安どする。

4アンダー・14位タイという好位置から迎えた2日目だったが、午前組が伸ばしていったことで、勝がティオフを迎えるときにはカットラインが3アンダーにまで上がっていた。それでも10番からスタートして11番でバーディが先行、獲りたい18番パー5ではナイスバンカーショットを披露し、前半をボギーなしの2アンダーで折り返した。

「前半で粘って粘って、ここから」とトータル6アンダーまで伸ばし、流れに乗りたかったところで3番にボギー。「ダウンスイングのときに体が起きてしまうという癖が出てしまった」とショットがブレはじめて5番も落とすと、終盤の8番もボギーとしてカットラインが再びちらつき始めた。

辺りもだんだん暗くなって冷え込み、コンディションもタフに。それでも「とりあえず予選を通ることが一番大事、(サスペンデッドで)あしたになっても丁寧に一打ずつやろう」と集中力を切らすことはない。最終ホールは暗闇のなかでドライバーを強振し、「ウェッジで助かった」と3メートルのチャンス。「バーディが欲しかった」とパッティングはわずかに右に逸れたが、週末への切符はつかみとった。

タフなデビュー戦の予選ラウンドだったが、無事に決勝へ進出。あとは上を見ていくだけだ。「とりあえずあしたはあしたで切り替えて、イチからのスタート。予選通過を自信に変えて頑張ります」と真っ暗のなかで勝の笑顔がキラリと輝いた。(文・笠井あかり)

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