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かつてはスーパージュニア プロ・アマ混合大会で笹生優花が見せたい“粋”なプロ像

笹生優花はリラックスムードで調整(撮影:ALBA)

<ミズホ・アメリカズオープン 事前情報◇31日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー71>

今季開幕4戦で2度の6位とすべてトップ25内のスタートを切りながら、その後は4試合連続の予選落ち。笹生優花が潮目を変えるニューヨーク戦に挑む。

前戦の「コグニザント・ファウンダーズカップ」から2週間のオフを挟み乗り込んだリバティ・ナショナル。対岸にマンハッタンの摩天楼を臨むコースで、悪い流れから抜け出す構えだ。

この2週間のあいだにはクラブも大幅チェンジ。3番ウッド、アイアン、パターと一気にバッグの中身を変えた。そんなところにも、今大会にかける思いが伝わってくる。「調子はまあまあです」と多くは語らないが、調整段階での表情は明るい。

今大会はAJGA(全米ジュニアゴルフ協会)の大会も同時並行で行われ、週末にはプロ2人、ジュニア1人という過去に例のない組み合わせが実現する。「みんなの目を見ればわかりますよね」と、ジュニアたちの輝いている瞳を見れば、これがどれだけジュニアにとって価値のあるものかが分かるというもの。ドライビングレンジで、プロの横で練習するジュニアたちの目は真剣そのもの。少しでも技術を盗もうと、プロのスイングを凝視している。

「自分も何試合かAJGAの試合に出させていただいて、いい経験になった。今回来ているジュニアの選手にもいい経験になればいいなと思います」と新たな試みを歓迎。「そんな余裕を持ってプレーできるかな(笑)」と、いつも通りのプレーでジュニアと回るつもりで、特に何も変えることはない。「かっこいいところは作るものではないし、ジュニアの子がそんな自分をどう見るかだと思います」と自然体を強調した。

今ではメジャーチャンピオンの肩書きを持つ笹生だが、わずか4年前まではジュニアゴルファーとして世界各国の大会に出場していた。2018年にはアリゾナ州で行われたAJGAの大会で優勝も飾った。昨年末には自身が主催のジュニアイベントを開催するなど、後進の育成にも取り組んでいる。

今大会のプロの部では予選ラウンドを終えて50位タイまでの選手が週末に進み、ジュニアと同じ時間を共有する。自身が考える『かっこいいプロゴルファー』の姿を伝えるまたとないチャンス。予選カット続きの流れを断ち切り、メジャーチャンピオンのゴルフを伝授していく。(文・高桑均)

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