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「毎回同じスタンス幅に…」 金谷拓実が日々使う練習器具の陰に松山英樹のアドバイス

プロのレベルになると、不調の原因はアドレスの狂いにあることも多い。金谷はそれを毎日チェックしている。(撮影:鈴木祥)

<ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 最終日◇11日◇麻生飯塚ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6809ヤード・パー72>
 
前週の「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で今季初優勝を挙げた金谷拓実。今週の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でも後続に3打差をつけるトータル25アンダーまで伸ばし、2週連続完全優勝に大手をかけている。キャディバッグの中をのぞいてみると、他の選手は持っていないプレート状の練習器具が入っている。

これは『パーフェクト・スイング・パス・ボード(Perfect Swing Path Board)』という商品で、アマゾンでは1万3580円。幅広の定規のようなプレートの上に足型やボールの位置が描かれており、地面に置いてスタンス幅、ボール位置、スイングの軌道、アドレスのアライメントなどを確認することができる。
 
金谷はこの練習器具について、「スタンス幅とボール位置を確認するために使っています。練習としては、9番アイアンと6番アイアンとドライバーと毎回同じスタンス幅になるように。やっぱりシーズン連戦が続くと、スタンス幅やボール位置が知らないうちに変わってきたりする」と話し、毎日アドレスを確認するために使っている。
 
東北福祉大の先輩で金谷が尊敬してやまない松山英樹のアドバイスも、練習のルーティンに取り入れるきっかけとなっている。「去年、アメリカでプレーしていたときに、無意識にボール位置や構えが変わっていると指摘されて、『一回一回チェックしないと』と言われたんです」。何かないかと思っているときに、「たまたま」ゴルフショップに売っていた商品を即購入した。
 
72ホールの最多アンダーパー優勝記録は、昨年の「カシオワールドオープン」でチャン・キム(米国)が記録したトータル32アンダー(256ストローク)。3日目を終えてトータル25アンダー(191ストローク)の金谷が、きょうの最終日に7つ伸ばせばこれに並び、8つ以上伸ばせば記録を更新する。さらに、優勝すれば2週連続で初日からトップを守りきる完全優勝で、これは1994年の尾崎将司以来となる史上2人目の快挙。アドレスに“狂い”がなければ、このまま突っ走りそうだ。

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