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石川遼が感じた菅沼菜々のスゴさは? ショットの精度はもちろん「飛距離がすごいな」

石川遼が同組で回った菅沼菜々のプレーを観て思ったこととは?(撮影:鈴木祥)

<前澤杯 2日目◇25日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー70>

話題沸騰の新規大会「前澤杯」。その中でも注目を集めたのが、石川遼、片山晋呉、そして主催者推薦で出場している女子プロの菅沼菜々による異色の組み合わせだ。“男女混合”のラウンドという新鮮さを感じながら、2日間をともに戦った石川は、菅沼の実力にただただ驚嘆の声を上げた。

「普段レギュラーツアーで、女子の選手とプレーするということはなかったので、かなり新鮮というか、本当に不思議な感じだった」。まずはそんな率直な感想から始まった。

男子ツアーという“アウェー”の中で、初日をイーブンパーでまとめた菅沼。2日目はスコアを落としたものの「71」に留め、その技術には石川も「本当にすごいスコアなんじゃないかなっていうのは正直思います。技術の高さをすごく見せてもらった」と舌を巻く。

初日は緊張の色も見せていた菅沼だが、2日目には落ち着きを取り戻し、その実力を存分に発揮。ティショットでは片山に劣らぬ飛距離を見せ、505ヤードの1番パー4では2打で「フロントエッジに行っていた」と石川も目を丸くした。さらに491ヤードの8番パー4では見事な2オン。「飛距離がすごいな」と、第一印象そのままの一言が石川の口をついた。

その飛距離だけではない。「僕らよりも、おそらく3~4番手長いクラブでセカンドを打っている中で、パーオン率はすごいなと思いました」と語るように、長い番手でも高い精度を見せるショット力にも驚きの連続。「パー5でのバーディだったり、最後のチップインも素晴らしかったですし、基本的にずっとパーオンをしていますし、500ヤードのパー4というのはちょっと厳しいとは思うのですが、それが2つある中でこのスコアというのは正直びっくりしました」と、ただただ脱帽。国内女子ツアー2勝という実績を、男子ツアーの舞台でも証明する菅沼。その凄みを、石川がまさに代弁した。

一方の石川も、初日の「69」から2日目は8バーディ・2ボギーの「64」と巻き返し、67位から19位までジャンプアップ。「いいプレーができた。明日に向けて収穫もあった」と手応えを語った。予選カットのない4日間大会、残り2日間に向けて「(上位と)差はありますが、まだまだ諦めずにやりたい」と意気込んだ。(文・齊藤啓介)

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