HONMAアンバサダーに剛力彩芽さんが就任! ブランド転換点の『TW777』シリーズ、11月28日デビュー【打ってみた】

HONMAの新アンバサダーに就任した、剛力彩芽さん(撮影:山代厚男)

27日、本間ゴルフが都内で新商品発表会を開催し『TW777』(ツアーワールド トリプルセブン)シリーズを発表した。契約プロのイ・ボミ、葭葉ルミ、ドラコン選手の三隅直人に加え、新アンバサダーとして剛力彩芽さんが登壇し、ブランドの転換期を迎える新生・HONMAに対する印象やゴルフへの想いを語って盛り上げていた。

同社代表取締役社長の小川典利大氏は、1959年からパーシモンの匠の技を継承する酒田工場を中心としたモノづくりを大切にしつつも、『TW777』を【ブランドの転換点】と位置づけ。象徴して「本間らしくない人を!」と剛力さんを起用し、カーデザイナーによる新HONMAロゴや、モグラが前面に来るソールデザインにもその考えが通底している。
 
■新生HONMAロゴで、ブランドの転換点
 
「伝統と革新。それをさらに超えるホンマが持つ血統。それを力強くさらに上げていく昇華。この2つをコンセプトに出す最新モデルは、これまでの匠のクラフト力に最新テクノロジーを融合し、新素材の活用やカーデザイナーなど他業種デザイナーとの協業と、皆様に自信を持ってお渡しできる設計となっております」(小川氏)

実は7、8年前からゴルフ好きだった剛力さんも、今回の就任に「(ゴルフのイメージが無かった自身に)ようやくこの日が来たか」とコメント。「60年以上長く続く、あの老舗ブランド。本当に皆様に愛されているブランドのアンバサダーをやらせていただけるのが何より嬉しくて、これからゴルフを始める方にもどんどん広めていけたら」と意気込んでいた。

事前に酒田工場を訪れ、シャフトやヘッドを製造する様子を見学。その際、シャフトを手巻きする体験もしており、自分で巻いたシャフトで「私は緑が好きなのでヘッドの色と合わせてリクエストさせていただいた」ものが完成。小川社長から手渡され、より一層ゴルフ熱が上がったようだ。
 
■ドライバーは3機種で、360ccのミニドラも!
 
3モデル展開の『TW777』ドライバー(TW777、TW777 MAX、TW777 360 Ti)は、最大級のミニドラ(フルチタン)を用意した他、メインの2機種はウェイト可変で調節性に優れ、ソールにチタニウムカーボンで採用したことでエネルギーロスを防ぎ、高初速を出せるという。

ドラコン世界大会で優勝したばかりの三隅直人は、当日の左からの強風に『TW777』をフェードに可変し「381yd打てて優勝できました。間違いなく世界一飛ぶドライバー」とコメント。葭葉ルミも「やさしい顔なのにギャップが凄くて、初速がすごく速くて飛距離が出たので、試した週の試合ですぐ使用した」と言う。

イ・ボミも17g差ある前後ウェイトの調節性や、カスタムシャフトによるフィッティングの有用性を指摘。三隅も頷き「実は今回の優勝で『ヴィザード』シャフトの50Rを使いましたが、全然暴れないしHS65m/sぐらいで振っても同じ所にしっかり戻ってきて本当に信頼して振れるし、一度も折れたことがない」と明かす。硬さXを使う葭葉もこのエピソードには驚いていた。
 
■『777』は実戦的で低スピン&強弾道
 
記者もドライバーとアイアンを試打したが、スタンダードの『TW777』がいい顔で、かなり実戦的だと感じた。後方ウェイト約20gと前方3gの入れ替えで全く別モデルのようなフィールに変わるため、シャフト選択を含めてアベレージからアスリート層まで幅広く使えそう。スタンダード設定でもカーボン使用割合が増えて低重心なせいか、かなり低スピン&強弾道で、前へ前へと飛ぶ球が打ちやすかった。

反対に『TW777 MAX』は10Kに近いフィールで曲がりに強く、高弾道でキャリーを伸ばせるタイプ。投影面積もかなり大きいため、初心者からスライスに悩むアベレージ層まで幅広くカバーできそう。そして、話題のミニドラの中でも最も大きい『360 Ti』はティショットで弾道を操作しやすく、ディープフェースなのに直打ちでもある程度上げられたのも好印象だった。

カーデザイナーが作った新HONMAロゴが目立つ『TW777 PCB MAX』アイアンもかなり惹かれる性能だった。7Iロフト28度でも驚くほど高く上がり、超ソフトな打感とミスヒットへの強さが際立ち、大型でもオフセットが少く長く使えそう。『TW777』シリーズの複数機種で「ブランドの転換点」と言うだけの新鮮さや驚きを感じとれた。(編集部M・K)