
“鉛女子”ことルーキー・都玲華のクラブを女子ツアー会場でチェックすると、アイアンやウェッジのグリップ下に鉛が貼られているのを発見。本人に直接理由を聞いてみた。
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都は48・54・58度の『RTZ ツアーラック』を使用しており、『N.S.PRO』シャフトの手元には鉛がぐるりと巻かれている。これはどんな意図があるのだろうか?
「クラブの最終調整に使うイメージですね。鉛を巻くとバシッと決まる感じが出るんです。シャフトにもう少ししなやかさが欲しいときや、ちょっと物足りないと感じたときに巻いています。軽く感じたり、硬く感じたりしたときに巻くと、全体のバランスが良くなって、ボールを押せる感じが作れます」
興味深いのは、すべての番手に巻いているわけではないという点。モデルごとの個体差を補正するために、付ける番手と付けない番手があるそうだ。「私の感覚でしかやっていないので、貼る枚数も番手ごとにバラバラです」と語る。
実際に、アイアンだと6番・7番・9番には鉛がなく、8番やPWのグリップ下には巻かれていた。
「アイアンも同じで、ちょっと軽いなとか、もっとバチッとインパクトしたいのに手元が浮く感じがするときに巻きます。タイミングが合わないときにも使っていて、しなやかにバチンと打てるようになりますね」
さらに、58度のバックフェースのヒール側にも鉛が貼られていたことを発見。「トゥ側ではダメなんです。ヒール側にあると押し込める感じになりました」と話す。まさしく自分の感覚でギアを仕上げる姿に感心するばかりだ。
感覚を頼りに鉛でクラブを調整する都。その独特なギア観は、聞いているだけで実に面白かった。
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