マキロイが怒り心頭 スロープレーでタイムを計られ「常識がない!」

ローリー・マキロイがプレー時間計測についての怒りをぶちまけた(撮影:GettyImages)

<アムジェン・アイルランドオープン 初日◇4日◇ザ・Kクラブ(アイルランド)◇7441ヤード・パー72>

今年の「マスターズ」を制してキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ(北アイルランド)が、DPワールド(欧州)ツアーの「アムジェン・アイルランドオープン」に出場。英雄の帰国に、ゴルフファンが熱狂しないわけがない。

開催コースのザ・Kクラブには、初日から2万人のギャラリーがつめかけ、その大半がマキロイのグループについていたという。10番からスタートしたマキロイだが、大勢のファンに囲まれて、思うようにプレーを進められなかったようだ。

「序盤から警告が入ったよ。オフィシャルが付いて、タイムを計られた」。オフィシャルは数ホールでマキロイの組から離れたが、上がり3ホールで再び警告。タイムを計られる対象となった。15ホールを終えて3アンダーと伸ばしていたマキロイだが、7番から2連続ボギーを喫し、ラスト3ホールで2つ落とす結果に。首位と5打差の50位スタートとなり、怒りが爆発した。

「オフィシャルは“常識”を持って判断しているとは思えない。我々の組は観客が止まるのを待たないといけないし、2台のカメラクルーも待たないといけないんだから。すごく急かされている気分になるよ。僕たちの組は他よりもたくさんのことを処理しないとならない。どうしても時間を失うんだ」とマキロイ。

さらに「いつだってそうだ。世界ランキング1位、2位、3位の選手が集められたとき、それで警告を受けるんだ。だから最後の数ホールはとてもいら立った。いつだってこうなんだ」と、今回に限ったことではないと主張した。

スーパースターゆえのトラブル。「簡単には解決できない問題だ」と話したマキロイ。2日目は巻き返しを目指す。(文・武川玲子=米国在住)