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“小ぶりヘッドドライバー5機種”の実力を試打検証〜BRNR Miniドライバー編【試打の鉄人】

【試打レビュー】「ドライバーで球が散る人には最大の武器になる」

今回のテストではロフト11.5度のテーラーメイド『BRNR Mini ドライバー』に67グラムの純正シャフト『UST Mamiya PROFORCE M40X JP SPEC』のSフレックスが装着されたクラブでテストを実施。アドレスを取ってヘッドをチェックした市原は開口一番「小っさ!」とヘッド体積に驚きの声を上げたが、「43.5インチとシャフトが短いぶん、そこまで振りづらくはなさそうです。これが46インチとかになると、ヘッドが小さく、シャフトが長く感じて、振りづらさが出るかもしれませんが、このスペック設定は絶妙ですね」。
 
試打を開始すると、『BRNR Mini ドライバー』の群を抜いた方向安定性の高さが明らかに…。
 
「ライナー系の弾道で、絶対曲がらないイメージ。狭い林間コースなどで、威力を発揮しそうな弾道の高さです。打感もかなり柔らかく、フェースにくっついて、ボールを押す感覚があります。驚きなのは、案外キャリーが出ていること。大きめのヘッドに比べて“けっこう飛距離が落ちるのかな?”と思いましたが、そんなことはありませんね」
 
市原がティアップして打った3球の弾道は、ほぼ同じ高さ、同じ方向に打ち出されていた。
 
「フェードするわけでもなく、ドローするわけでもなく、低中弾道の真っすぐな球が出てくれる。球がネジれる感じがまったくありません。試しに地面から直ドラも打ってみましたが、フェースがシャローな分、構えてみても難しさは感じませんし、球も拾いやすかったですね。しかも、ティアップとほぼ同じ高さの弾道で、キャリーの差もかなり小さいんですよ。3Wの代わりに入れてもいいし、ドライバーで球が散る人には最大の武器になる。色々な使い方のできるクラブですね」
 
ヘッド体積がかなり小さく、シャフトが短い『BRNR Miniドライバー』は、“曲がらないけど、飛距離は落ちる”と想像する方もいるかもしれないが、実際は曲がりが減って、飛距離もほとんど落ちなかった。現代の大型ヘッドに苦手意識がある人、ドライバーが苦手でボールが散ってしまう人にとっては、ゴルフを変える大きな選択肢になるクラブかもしれない。

【試打映像】弾道計測データ&市原建彦の評価は…?

試打の鉄人 プロフィール|市原建彦(いちはら たつひこ)1978 年生まれ、神奈川県出身。ツアー通算1 勝。アマチュア時代の96 年に「世界ジュニア」を制覇。プロ転向後は、06 年「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」で優勝を果たしている。187cm の長身から放つ豪快なショットが持ち味。自身でトラックマンを保有し、ギアへの造詣も深い。

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