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NBA対NFLの第8回「ザ・マッチ」 マホームズ&ケルシーの“チーフス”が圧勝!

第8回「ザ・マッチ」を制したトラビス・ケルシー(左)とパトリック・マホームズ(撮影:GettyImages)

第8回目を迎える「ザ・マッチ」は29日、米ネバダ州ラスベガスのウィンGCで開催。今回はなんとNBAとNFLのスーパースターが豪華タッグを組んで対決した。

NBAチームはともにゴールデンステート・ウォリアーズに所属するステフィン・カリーとクレイ・トンプソン(ともに米国)。“スプラッシュ・ブラザーズ”の愛称で知られるふたりは、数多くの3ポイントシュートを沈めてきたシューティングデュオだ。

対するNFLチームも負けてはいない。カンザスシティ・チーフスのスター選手、クォーターバックのパトリック・マホームズと、タイトエンドのトラビス・ケルシー(ともに米国)。2023年のスーパーボウルを制した最強チームが誇る花形プレーヤーふたりがコンビ結成となった。

お互いに“ウォリアーズ”と“チーフス”の看板を背負ったスターコンビが、12ホールのスクランブルマッチプレーで直接対決。TVマッチながらも灼熱のラスベガスには多くのファンが集い、声援を送った。

ちなみに、前評判はハンディキャップ+1.3のカリーを擁するウォリアーズが断然有利。しかし、蓋を開けてみればハンディ7.7のマホームズとケルシーの小技が冴えて、序盤からチーフスがマッチの流れをつかんだ。

2番パー5はチーフスが見事なアプローチでバーディを奪ったのに対し、カリーらは寄せきれずにパー。チーフスが1アップとリードを奪った。

勢いは止まらない。3番パー4ではマホームズがビッグドライブでグリーン右ラフまで運び、これを寄せてバーディ。4番パー3はマホームズが先に長いパーパットを沈めたのに対し、カリーらはパーセーブできず。チーフスが3連続ポイント奪取で大量リードを奪った。

6番でもチーフスがポイントを奪い、これでウォリアーズは4ダウン。7、8を分けたあとに迎えた9番パー4ではチーフスがパーセーブできずに1つ取り返したが、残り3ホールで3ダウンと、カリー&トンプソンは窮地に追い込まれた。

迎えた10番は305ヤードの1オン可能なパー4。ウォリアーズはトンプソンがフェアウェイに打ったが、カリーは右の林へ。一方のチーフスはマホームズが3番ウッドを振り抜き、低弾道でピン奥1オンに成功。

カリーは約5メートルに2オン。マホームズのイーグルパットは約60センチに寄せると、ウォリアーズのバーディパットを見守ることに。トンプソンは外したが、カリーのパットはカップに沈み、大歓声をギャラリーから引き出した。

最後はマホームズが60センチをきっちりと決め…ることはできなかったが、相棒のケルシーが約1.5メートルのバーディパットを沈めて勝負あり。“3&2”でNFLのチーフスが2023年のスーパーボウルに続き、勝利を飾った。(武川玲子=米国在住)

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