「手震えてましたね…」20歳・長野泰雅の明暗分けた“1メートル”
<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 最終日◇25日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
ツアー初優勝がかかっていた。最終18番パー4。1メートルのバーディパットを目の前にした20歳・長野泰雅は「手震えてましたね。思ったところに打ったつもりだったけど、少し強かったですね」。ウィニングパットを外したシーンを振り返り、唇を噛んだ。
先に首位タイでホールアウトしていた谷原秀人とのプレーオフに突入した。「カートに乗っている間、めちゃ楽で(笑)。カートってこんな楽なんだなーって」。プロ初の延長戦でも、不思議と緊張はしていなかった。それよりも、「最後の18番のティショットがすごく怖かったですね。スコアカードも字が汚くなりました。手が震えすぎて」と、プレーオフ前が“ピーク”だったという。
それだけに、「自分が後に(正規の18ホールが)終わったから、自分のほうが有利だと思っていた。すごく勝てる気がしていましたね」と意気込んで打ったティショットは右の林方向へ。原因は緊張ではなく、「今週は右すっぽぬけの球が何回かあって、それで池とかに入れていた」と懸念だったミスショットが、勝負のプレーオフ1ホール目で出てしまった。
「もったいないですねえ…(優勝を)取れなかったのは悔しいです」と悔いを残すが、「ベストスコアの60も出たし、最終日に(中島)啓太くんと戦えたというのは、自信になりました」と今大会で得たものは大きかった。
次戦は29日(木)から北海道で開催する「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」。「次も頑張ります」と言い残し、空港へ向かうため会場をあとにした。(文・高木彩音)
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