• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • フェービー・ヤオが国内女子ツアー撤退を発表 青木瀬令奈ら「戦友」からの心遣いに涙

フェービー・ヤオが国内女子ツアー撤退を発表 青木瀬令奈ら「戦友」からの心遣いに涙

12年間の戦いを終え、日本ツアーから撤退するフェービー・ヤオ(撮影:福田文平)

フェービー・ヤオ(台湾)が自身のインスタグラムを更新。「大王製紙エリエールレディス」の予選を通過することができなかった2日目のラウンドを最後に、国内女子ツアーから撤退することを発表した。

投稿文は「昨日、12年間続いた日本でのツアー生活が終わりました」と、ファンにとっては驚きの報告から始まった。

そして「12年もの間に色々あって、笑ったり、悔しかったり、すごく辛かった時もありました でも頑張って登った旅の途中、いろいろ綺麗な景色を見せてもらい、すごく幸せでした!」と、日本でトーナメントを戦い続けてきた12年間を振り返った。

ヤオは2011年に台湾女子ツアーでプロに転向。その年のJLPGAのQTに挑戦し、翌年からは単年登録選手として日本女子ツアーに参戦。14年に「フジサンケイレディスクラシック」で初優勝。18年には「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で2勝目を挙げると、この優勝の資格でJLPGAへの入会を申請、受理された。
 
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、来日できない時期もあり、昨年はステップ・アップ・ツアーをメインに出場。「ユピテル・静岡新聞 SBSレディース」で優勝、3試合でトップ10に入るという活躍を見せ、今シーズンは再びレギュラーツアーで戦ってきた。

ヤオは「日本で生活して、素晴らしいツアーで色々勉強し、強い戦友達と闘い、素敵な出会いもたくさんありました 本当に日本ツアーに参戦して良かったと思います、全ての思い出はフェービーの大切な宝になりました」と、あらためて日本での経験や友人たちとの出会いを「大切な宝」であるとした。

投稿された写真の中には、最後のラウンドを終えたヤオを囲んで青木瀬令奈、葭葉ルミ、工藤遥加、穴井詩と一緒に撮影した写真もある。これはヤオがひとつ前に台湾の言葉で投稿した文章の中で、一か所だけ日本語で「最後まで待ってくれたのみんな、ありがとう」と紹介されているメンバーだ。大切な仲間たちの優しい心遣いにヤオも涙目になってしまったようだ。

ヤオの日本ツアー引退について、青木は自身のインスタグラムで「同級生のフェービーが日本最後の試合でした」と紹介。ヤオがJLPGAに入会する時には推薦人のサインをしたことも明かした。そして「ゴルフを通じてフェービーと出会えたこと 仲良くなれたこと 感謝の気持ちでいっぱいです」と記した。

また葭葉は「これからの選手生活も応援してるよ 台湾でも頑張ってねー! フィーちゃん仲良くしてくれてありがとう」と、工藤も「ホールアウトみんなで待ってハグした時は感動しました」と、それぞれが別れを惜しむ投稿をしていた。

最後にヤオは「日本ツアーからは引退し、仲の良い友達と別れるのは、すごく寂しいです でもこの終わりは必ず新しい始まりに繋がる、これからの人生はまだまだ長い! また、未熟なわたしを支えてくれるなら嬉しいです」と綴ると、「日本ありがとうございました」と、もう一度感謝の言葉で締めくくった。

関連記事