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米ツアー経験者の山口すず夏がネクストヒロインゴルフツアーに初参戦「ドライバーが思うように振れず、歯車がかみ合わなかった」

米ツアー出場経験のある実力者、山口すず夏がマイナビネクストヒロインゴルフツアーに初参戦(撮影:鈴木祥)

今月6日から2日間の日程で2023年マイナビネクストヒロインツアー第1戦「マイナビカップ」が開催された。同ツアーに初出場で注目選手のひとり、19年に18歳でプロ転向を宣言し米国女子ツアーに参戦していた山口すず夏は、トータル15オーバー30位タイで競技を終えた。

JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロ資格を持っていない山口は、ツアーに出場する資格を持っていないためプロとして出場できる試合は多くない。「なかなか出場機会を得られる試合がなく、試合に出たかった」という理由から同ツアーの出場を決めたという。
 
今大会は天候に恵まれず、風速6メートルを超える強風と雨という悪コンディションのなか行われた。山口は初日、1トリプルボギー・1ダブルボギー・4ボギーで「81」の41位でスタートとなった。迎えた最終日も1ダブルボギー・5ボギー・1バーディ「78」と自分のゴルフができず、30位と不本意な成績で2日間を終えた。
 
「もちろん風とか強かったですし、コンディションがすごい難しく風に負けてしまったんですけど、それ以前にドライバーがすごく調子が悪く思うように振れていませんでした。結構自分で苦しい展開にしてしまい、そこがスコアを大きく崩してしまった原因だと思っています。課題が見つかった2日間でした」と振り返った。
 
山口は今年、JLPGAのプロテストに1次予選から出場する。それまでに「ちょっとしたことなんですけど、なかなか歯車がかみ合わないことがここ最近続いているので、練習を積み重ねてそこを徹底的に修正していくつもりです」と、話した。
 
練習ラウンドではいい球が打てているのに、試合になるとロングゲームとショートゲームの歯車が合わなくなり、スコアを崩してしまう。それはプロクラスの技術を持つ選手も、アベレージのアマチュアゴルファーも同じ。いや、レベルの高いゴルファーだからこその悩みでもある。
 
プロテスト合格前の若手女子ゴルファーが集結する同ツアーに参戦した山口に、感想を聞いてみると「ツアーやプロテストとかとは違う雰囲気ではありますが、2日間競技という意味ではとても練習になりました。あとは知り合いの選手たちと久しぶりに会えたので嬉しかったです」と話した。
 
次戦の出場はまだ決まっていないが、今季またどこかの試合で姿を見せるときはツアー経験者の意地を見せつけてくれるに違いない。(取材/文・高木彩音)

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