クラブ契約フリーの蛭田みな美が初V! ドライバー好調娘のシャフトはみんなホワイト!?【勝者のギア】
<CAT Ladies 最終日◇20日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6638ヤード・パー72>
26歳の蛭田みな美がトータル13アンダーで首位に並んだ西郷真央をプレーオフで破り、念願のツアー初優勝を果たした。西郷に1打リードして迎えた正規の最終18番パー5で事件が起きた。2打目を約1.5メートルにつけた蛭田は2パットでも優勝が決まる状況から、まさかの3パットで、プレーオフへもつれ込んだ。
延長戦のティショットを右へ曲げた蛭田は、2打目をフェアウェイに出せず。対する西郷は1、2打目ともにフェアウェイと有利な状況だったが、蛭田のラフからの3打目がスーパーショットとなった。グリーンに着弾した球が傾斜を下ってピンそば約1メートルに付き、バーディパットを沈めた蛭田に軍配が上がった。
クラブ契約フリーの蛭田は下記のように14本はピンを中心に、ヤマハ、キャロウェイ、タイトリストの混成セットを使用する。父の宏さんも自らクラブ調整をする“目利き”だそうで、その影響もあるのだろうか。今季も頻繁にヘッド変更をしている蛭田だが、ウッドシャフトをサポートする三菱ケミカルの担当者はこう話す。
「蛭田プロはクラブ契約フリーなので頻繁にテストしますが、ウッドの『テンセイ Pro ホワイト 1K』は今のところ変えないですね。このシャフトは小祝さくら、菅沼菜々プロに続いて今季3勝目と、かなり使用者が好調です。3人ともシャフトのフィードバックは共通で『曲げずに安定する』ものを探す中で、元系でも滑らかにしなる『ホワイト 1K』を選んでくれています。元系と聞くとハードな印象を持つ人も多いですが、シャキッとメリハリの効いた『ディアマナ』よりも、なめらかにしなる感じの『テンセイ』の方が女子プロに受けが良く、新作の『ブルー 1K』も使用者が増えてますね」。
【蛭田みな美の優勝クラブセッティング】
1W:ピン G430 MAX(9度/テンセイ Pro ホワイト 1K 50S、44.75インチ)
3W:ヤマハ RMX VD(15度/テンセイ Pro ホワイト 1K 50S)
7W:キャロウェイ MAVRIK SUB ZERO(テンセイ Pro ホワイト 1K 60S)
5U:ピン G410(26度/テンセイCK Pro オレンジハイブリッド 70S)
5I~PW:ピン i210
50度:ピン GLIDE 4.0
52度:タイトリスト ボーケイデザイン SM8
58度:ピン GLIDE FORGED PRO
PT:スコッティ・キャメロン プロトタイプ
BALL:タイトリスト Pro V1x
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