
ウェッジ部門では2強の争いが続いている。1位は絶対王者のボーケイ『SM10』で、3位には『ボーケイ フォージド』がランクイン。ボーケイ人気は健在だが、2位にはクリーブランドの『RTZ』が入っている。昨年まで2位以下はキャロウェイ、フォーティーンなど複数のメーカーが争う混戦状態だったが、今年はクリーブランドの『RTZ』が2位に定着している。その理由についてPGAツアースーパーストア大宮店の門村勇治さんに話を聞いた。
「2月の発売当初から評価が高かった『RTZ』ですが、海外メジャーで活躍している女子プロも使っているので注目度が高い。8月以降も試打をするお客さんや問い合わせは多いです」
8月の「全英女子オープン」では優勝した山下美夢有、2位の勝みなみ、4位の竹田麗央という3選手が全員『RTZ』を使っていた。
「ツアーモデルのウェッジですが、他メーカーのツアーモデルと比べると寛容性があって、ミスヒットに強い。ボールを拾いやすくて、やさしさがあるところが評価されていると思います。ただし、ボーケイは不動の人気があり、『SM10』はバリエーションも豊富で常に人気があります」
3位に入っている『ボーケイ フォージド』は日本専用モデルとして設計された軟鉄鍛造モデル。日本の芝に対応したソール形状で、突っかかりづらいと評判となっている。
他店舗に取材すると、アイアンを『ZXi5』にしたゴルファーが、それに合わせてウェッジを『RTZ』にするケースが増えているそうだ。女子プロの活躍に加え、アイアンとの相乗効果もあって、『SM10』にとって最大のライバルになっている。
【ウェッジ売り上げランキング トップ3】
1位 タイトリスト ボーケイ SM10
2位 ダンロップ クリーブランド RTZ
3位 タイトリスト ボーケイ フォージド
※データ提供:矢野経済研究所、8月4日~8月10日のデータ
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