高速グリーンに長いラフ「プロ気分が味わえるツアーセッティングを楽しむなら大会前後のラウンドが狙い目!」
プロと同じ舞台、コースセッティングでプレーしてみたい……。そんな思いを抱いてトーナメント開催コースでラウンドをするなら、大会期間の前後がお勧めだ。開催コースでは試合に合わせてグリーンやラフなどを仕上ているため、開催期間前後は攻略する楽しみに溢れている。
そこで今回は、6月20日〜23日にかけて『JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品』が開催される西那須野カントリー倶楽部の藤井信也支配人に、ツアーセッティングの魅力を聞いた。
「コース設計者の意図を明確にした仕上げです。単に難しくするのではなく、選手の能力を公平に引き出すため、良いショットと悪いショットの差が明確に出るようにセッティングします。例えばグリーンを速くすることはもちろん、不規則なコロがりが出ないように仕上げます」
そもそもプロの試合会場として選ばれるコースは、各ホールのコンセプトが明確で戦略性が高い。そこからさらにツアーセッティングが施されるため、プレーの質を磨きたい人にピッタリだ。
「アマチュアの方が良いスコアを出すには、まずはラフに入れないことですね。芝が長いためボールをロストする確率が高いですし、打つのも難しいですから。また、グリーンが硬く締まっているため、アプローチも寄せるのが大変です。いつもの感覚で打つとコロがり過ぎると思います」
西那須野のラフの長さは通常30~40ミリだが、大会では70ミリまで伸ばし、最終日は80ミリを超えることもあるという。また、グリーンのコンパクション(硬さ)は24以上、速さ11.5フィートが大会基準で、開催日の1か月以上前から最高のコンディションを目指している。こうした高難易度のセッティングを体験できるのが、ツアー開催コースならではの魅力だろう。
「当ゴルフ場は今年コースの一部を改修したのですが、その際に大会主催である、選手会のみなさんからの助言も取り入れました。これにより戦略性が一層向上しています」
ツアーセッティングはシビアだが、そのぶん攻略できたときの喜びは大きい。また、大会を観戦してからラウンドすれば、プロの攻略法を真似るなど、さらに楽しむことができるだろう。戦略性の高いコースで自分の技を磨いてみたい人は是非プレーしてみて欲しい。
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