立っていられないほどの激しい頭痛… 高橋彩華が開幕戦直前から悩まされていた「謎の体調不良」

謎の頭痛もなんのその。高橋彩華が好発進を決めた(撮影:上山敬太)

<アクサレディス宮崎 初日◇27日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6539ヤード・パー72>

高橋彩華はボギーなしの「66」を、不思議そうに振り返った。「ショットはめっちゃいいか、どっかにいくか」。フェアウェイキープ率85%(12/14)、パーオン率77%(14/18)と数字は高水準ながら、気持ちよく18ホールを回れたわけではない。

奪った6つのバーディはいずれも「ワンピン以内」につけて、それを沈めたもの。5番で30センチにつけるスーパーショットもあった。その一方、7番では4メートル、14番では5メートルを決めてのガッツパー。ピンチは少なくなかった。「長いパーパットが入って流れが切れなかった。かみ合った感じ。ピンチの曲がり幅を狭くしたい」と反省はつきない。

開幕からの3試合は22位、11位、25位。「予選落ちしていないのが不思議なくらい」と振り返る。その背景には、シーズン開幕直前におそわれた「謎の体調不良」があったことを明かす。

開幕戦の沖縄に向けて出発しようとした矢先、「立ってられないくらいで気持ち悪くなった」と強い頭痛に見舞われた。発熱はなく、病院でMRI検査を受けても異常は見つからない。これまで頭痛に悩まされた経験もなかった。開幕戦は無事に完走し頭痛は収まったが、その後は「謎の全身筋肉痛になったり」「首が硬くなったり」「手がむくんだり」と不調が続いた。

現在は症状が落ち着いてきたものの、万全でない状態で試合に出場していた影響もあり、「体のフィーリングが変わって(スイングが)ズレてしまった。変な感じ」と違和感を抱える。ツアー屈指のショットメーカーにとって、生命線ともいえる精度が揺らいだ。だが、「やっと自分らしいショットが打ててきている」と、試合を重ねながら感覚を徐々に取り戻している段階だ。

首位と1打差の6アンダー・2位という好発進。それでも、優勝の二文字はまだしっくりこない。「前向きにはならないですね。とりあえず、自分のやりたいことをやりたい」。欲をかかず冷静に、残り2日間を見据えた。(文・笠井あかり)