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意識した最終日への“位置取り” 古江彩佳が自分にかけ続けた『プレッシャー』

古江彩佳は25位で決勝進出。昨年惜敗の借りを返したい(撮影:GettyImages)

<ポートランドクラシック 2日目◇1日◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6467ヤード・パー72>

昨年に惜敗した悔しさを晴らすべく、古江彩佳が3バーディの「69」で回り、トータル7アンダー・25位タイで決勝ラウンドに向かう。この日はボギーなしのラウンドだが、「もう少し、あと1回、2回入ってくれれば違ったかな」と心残りはあるが、最低限のアンダーパーにまとめて逆転へと向かう。

初日のトップは「63」で、この日もリーダーボードを見ればアンダーパーの選手が次々と伸ばす状況。古江はそんな流れを見ながら、「最終日に向けて(いい)位置を取りたい思いはあるので、バーディを獲っていかないと」との思いでプレーを続けた。

ひたすらバーディを決めるのが上位進出への必須条件。「追いついていかないと、とプレッシャーをかけながら回った」。バーディを奪うために何が必要かを考え、「4、5メートルのバーディパットが入ってくれないので、入らなかった次のショットはベタピンに寄せる勢いじゃないと、と思いながら」のプレー。攻める姿勢を貫いた。

自分へのプレッシャーはショットの精度アップにつながったが、2メートル、3メートルと寄せても思うように決まってくれない。そんな中でも、ボギーを打つことなく耐えてつかんだ決勝ラウンド。「パットさえ入ってくれればリズムも変わってくると思います」と、ビッグスコアにはグリーン上がカギになる。

初日、2日目はいずれも「30」パット。パーオンホールでの平均パット数はツアー18位、そしてバーディ数は6位と、一度入り始めれば止まらないのが古江の持ち味だ。「上もまだ伸ばし続けると思うので、1日でもビッグスコアを出せたらいいなと思います」。昨年は「67」、「69」、「67」、「68」で3位。週末はそれを上回る猛チャージに期待だ。(文・高桑均)

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