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「最後はしびれた」 PGAツアーへの第一歩、星野陸也がド緊張の欧州V

ウイニングパットを決めて両手を突き上げた星野陸也(撮影:GettyImages)

<コマーシャルバンク・カタールマスターズ 最終日◇11日◇ドーハGC(カタール)◇6689ヤード・パー72>

「ここで優勝することができて本当にうれしいです」。青木功、松山英樹、久常涼に続く史上4人目となる欧州ツアー優勝を果たした星野陸也が、興奮冷めやらぬ表情で激闘を振り返った。

国内ツアー賞金ランキング上位の資格で参戦した昨シーズンはポイントランキング81位で今季のシードを獲得。新シーズン開幕直後のオーストラリア2戦で2位に入ると、今年に入ってこれが4試合目。中東での4戦目にして早くも歓喜の瞬間が訪れた。

「すごくうれしいです。オーストラリア2戦で悔しい2位だったので」。悔しさを晴らす時を心待ちにしてきたが、シーズン序盤で達成できたことに口元も緩む。

首位タイからスタートした最終日。一進一退の攻防が続く中、単独首位でハーフターン。後半に入ると再びトップに並ぶが、終盤の16、17番で連続バーディを奪い抜け出した。最終ホールでは決めれば優勝の1メートルを沈めて、両手を高く突き上げた。

「緊張はしていたんですけど、楽しむことを一番意識しました。最後は少ししびれてしまったけどよかった(笑)」。これまで国内6勝の星野でも、最後の締めの瞬間はプレッシャーとの戦いだった。

2打のリードを持って18番に入った。最終ホールはパー5。2位につけていたウーゴ・クサル(フランス)次第では追いつかれる状況だった。「最終ホールは全ショットしびれました。最後のパーパットも心臓の音が聞こえるくらい緊張したけれどよかった」。ウーゴが先にバーディを奪い、1打差に迫っていたなかでのウイニングパット。そんな重圧をはねのけて手にした1勝は、このあとのシーズンに向けても自信につながるものだ。

「たくさんの方に支えられてこの舞台に来られている。感謝しかないです」。国内を飛び出して戦う星野がもたらした、今年初の朗報。昨年の久常が果たした欧州初優勝、そしてランキング上位の資格でPGAツアーへという道筋をたどるため、これからも手綱を緩めることなく2勝目と突き進む。

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