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今週は日の丸背負うゴルフ界の“最強カルテット”に期待! エース・畑岡奈紗はチームけん引に責任感「そういう立場でありたい」
<JMイーグル・LA選手権 最終日◇30日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
5月4日から、米国女子ツアーは国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン」(カリフォルニア州)を開催する。各国、世界ランク上位4名を代表に立てての団体戦で“世界一”を争う。そこに出場する日本代表メンバーが、JMイーグル・LA選手権後に意気込みを語った。
日本勢最上位の世界ランク13位で出場する畑岡奈紗は、チームを引っ張る役割が期待される。本人も「そういう立場でありたい」と責任感を感じながら、5年ぶり2度目の出場に気合十分だ。前回の18年は19歳とチーム最年少で、上原彩子、成田美寿々、比嘉真美子とともに出場。予選リーグで敗退と悔しい結果に終わった。
今回は渋野日向子、古江彩佳、笹生優花とともに戦う。「普段は個人のプレーですけど、みんな今アメリカツアーでやっている仲間でもあるので、そういったところはすごく楽しみ」。ここからミーティングも重ね、全員が海外優勝経験を持つメンバーを束ねる。さらに火曜日からは練習ラウンドも行い、そこでしっかりと呼吸を合わせていく。
今週の大会最終日に「65」をマークし、4位に入った古江はいい弾みをつけて代表戦に臨めそう。日の丸をつけるのは、JGAナショナルチームに在籍していたアマチュア時代以来のこと。本人も「すごく楽しみ、日本代表というのはすごく久しぶり。プロとしては初めてなので、楽しみがいっぱい」と胸を躍らせる。団体戦でプレッシャーも感じる部分もあるが、「自分だけのプレーじゃないけど、それに負けないように頑張りたい」と、いつもの“楽しむ精神”を貫いていく。
そして渋野も「無茶苦茶楽しみにしている。自分が出ると決まった瞬間からワクワクと緊張感があったので、やっぱりすごく楽しみ」と笑顔をこぼす。自身初めての日本代表の座だが、「まだあまり感覚はない。みんなで同じユニホームを着てやっていると、だんだん湧いてくると思う」と、日の丸入りのウェアに袖を通すことを待ちわびる。「いつか日本でやってもらえるとうれしい」という本音ものぞかせながら、サンフランシスコでの4日間を満喫するつもりだ。
米ツアー6勝の畑岡、同1勝の古江、そしてメジャー制覇経験のある渋野、笹生がそろう“最強カルテット”。日本が世界一を奪還したWBCの興奮を、ゴルフ界のなでしこたちが引き継いでくれるはずだ。(文・間宮輝憲)
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