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ブルック・ヘンダーソンは指10本で握ってない!? “フトン叩き”の動きで効率的に飛ばす【世界で戦うドラテク】

シャフトが背中にくっつきそうなブルック・ヘンダーソンの切り返し(撮影:GettyImages)

世界最高峰の米国女子ツアーでは、ドライバーで平均250ヤード以上飛ばし、70%以上の確率でフェアウェイを捉えてくる選手たちがしのぎを削る。今回取り上げるのはメジャー2勝を含む米ツアー通算13勝を挙げているカナダのブルック・ヘンダーソン。クラブを効率的に動かして平均264.81ヤード飛ばすドライバーショットをプロコーチの森守洋氏が解説する。


 
腕の使い方のイメージは「フトン叩き」や「餅つき」。バックスイングでヘッドが動いている最中に、手元は逆方向に引き戻すことで強く叩ける。飛ばないアマチュアは手元とクラブが一緒に動くのでスピードが出ません。
 
それにしても切り返しでのグリップの中は異常です。しっかり10本の指で握っていたら、こんなにタメが深くなりません。自分の体の運動量に対して、クラブの運動量が大きいスイングで、効率がいいからヘッドスピードが出しやすいのです。
 
もし僕がコーチだったら、ここまでやらせません。もっと早く切り返した方がスイングの円弧は安定します。でも腕の使い方は真似しても良いと思います。フトン叩きや餅つきのように引いてヘッドを走らせる動きを練習してみてください。
 
■ブルック・ヘンダーソン
1997年生まれ、カナダ出身。米ツアー13勝はカナダ人選手として歴代最多。16年の「全米女子プロ」と22年の「エビアン選手権」を制し、メジャーでも2勝をマークしている。2019年と21年には平均飛距離が270ヤードを超えた飛ばし屋。
 
■森守洋
もり・もりひろ/1977年生まれ。静岡県出身。ゴルフを始めたのは高校から。95年に渡米しミニツアーを転戦しながらゴルフを学んだ。02年からレッスン活動を開始し、現在は原江里菜、堀琴音、香妻陣一朗のコーチを務めている。東京都三鷹市にある『東京ゴルフスタジオ』を主宰し、YouTubeチャンネル「森守洋のGolf TV」では、ツアープロや芸能人などへのレッスンを配信中。
 
◇ ◇ ◇
 
●世界ランキング1位に君臨するネリー・コルダ(米国)は、平均飛距離267ヤード、フェアウェイキープ率72.47%を誇る。関連記事の【松山英樹っぽい!? 世界女王のネリー・コルダは“ネジレ”も最強だった】では、プロコーチの森守洋氏が飛んで曲がらない秘密に迫っている。

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