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津軽海峡を“泳いで帰る”…は回避 13歳・須藤弥勒は目標の80切りで『ホッ』

須藤弥勒は80切りを達成で遠泳を回避?(撮影:米山聡明)

<ニトリレディス 2日目◇23日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6651ヤード・パー72>

13歳のアマチュア・須藤弥勒は「78」のラウンドで、トータル19オーバーの暫定118位でフィニッシュ。順位は依然、最下位のままだが、前日から7打もスコアを縮めて、ジュニアの国際大会を制してきた実力の片りんを見せた。来週は「ゴルフ5レディス」に出場。大会最年少の予選通過を誓った。

後半の5番パー3で5メートルを沈めた時点で、この日のスコアは3オーバー。年齢を考えれば、かなりの好スコアが期待されたが、最後に落とし穴が待っていた。「昨日終わった後に父から『明日も“80”叩いたら津軽海峡を泳いで帰って来い』と言われて、このままいけば大丈夫だなと思って油断したら、最後に4パットしてしまって、すいませんって感じでした」。最終9番パー4は4パットのトリプルボギー。泳いで帰る必要はなくなったが、悔しい上がりとなった。

近年はジュニアの試合にも出場しておらず、今回が2年ぶりの大会出場。「馬も休み明けの2試合目から強くなるというので、小さな大会でも出ておけばよかったなと思います」と反省の弁。最後に集中力が続かなかったとして「そろばんをもっと長い時間やらないとダメだなと思いました」とも話した。

本人の言葉なので、あえて競馬用語を使うと“叩き2戦目”となる来週はいよいよ本領発揮。ゴルフ5とは所属契約を結んでおり、今大会開幕前から次戦を“本番”と表現してきた。「恩返しも兼ねて、最年少予選突破をしようと思います」。大会最年少予選通過は2003年に16位に食い込んだ金田久美子の13歳346日。須藤は来週の大会初日の時点で13歳24日となる。

なお、ツアーの最年少予選通過は2011年「大王製紙エリエールレディス」の松原由美で12歳270日(最終成績は19位)、2002年「リゾートトラストレディス」の金田が12歳298日(同47位)で続く。2017年にアマチュアの出場に13歳以上という年齢制限が設けられたため、この2人の記録は現在では更新不可能となっている。(文・田中宏治)

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