
<ソニー 日本女子プロ選手権 事前情報◇10日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>
女子プロNo.1決定戦に韓国からトップ選手が出場する。通算9勝、9月8日時点の世界ランキング44位のイ・イェウォン、6勝で同71位のキム・スジ、10勝で同64位のパク・ジニョン、そして8勝で同65位のパク・ヒョンギョン。韓国ツアーを代表する4人が、海を渡り、大洗に挑戦する。
12月末時点の世界ランキング上位者を基準に、大会を主催する日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が選んだ選手。4人合計で通算33勝、そして全員が今季複数回優勝を果たしているというツワモノたち。韓国は先週、国内メジャー大会が行われていたが、その疲れを見せずに、日本のメジャー大会にそのまま乗り込んできた。
キューティ(可愛い)とビューティフル(美しい)を合わせた“キューティフル”の愛称で知られるヒョンギョンは、5月のメジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」以来、日本は2度目の出場。「サロンパスの印象があまりにも強かった。日本のゴルフの文化、ゴルファーへの対応など、いい印象を持って韓国に帰りました」と再参戦の理由を話した。
ジョンは日本ツアー初出場。昨年は韓国ツアーにスポット参戦した原英莉花と同組でプレーし、「プレーに対する姿勢とか日本選手らしいところを学んだ。日本に行ったらいろんな選手を見られると思っていた」と、来日を待ち望んでいたという。「練習ラウンドでも姿勢を学んだし、環境もとてもいい。最善を尽くしたい」と、たくさんの学びを持ち帰るつもりだ。
もし優勝すれば、プロテストを受験せず、JLPGAツアーメンバーになることが可能。今季残り試合と来季の出場権が与えられる。2023年にはイ・ヒョソンが史上最年少(15歳176日)でのアマチュア優勝を達成し、日本でプロの道を歩み始めた。
『優勝したら日本ツアーに参戦するか?』という質問には、イェウォンは「相談は必要だけど参戦したい」、スジは「関係者と相談をしないといけないけれど、JLPGAツアーは私の夢。参戦します」、ジヨンは「必ず参戦したいです。日本は何度も旅行に来ていて、食べ物もとても美味しい」と即答。ヒョンギョンも「いまは80%。ポジティブに考えたい」とかなり前向きだ。
意気込む韓国勢を待ち構えるのは、今季3勝の佐久間朱莉ら日本の実力者たち。名門・大洗カントリー倶楽部で行われるメジャー大会で、ハイレベルな戦いが繰り広げられることになる。(文・笠井あかり)
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