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ボーナス36億円争奪戦へ勝ち進んだ人、泣いた人 パリ銀メダリストは滑り込み

銀メダリストのトミー・フリートウッドが最終戦進出(撮影:GettyImages)

<BMW選手権 最終日◇25日◇キャッスル・パインズGC(コロラド州)◇8130ヤード・パー72>

今季PGAツアーの最終戦、「ツアー選手権」が現地時間29日、ジョージア州アトランタ郊外のイーストレイクGCで開幕する。出場するのは1月から始まったフェデックス・ポイントランキングの上位30名。最後の2戦のプレーオフで大逆転が見られた一方で、はじき出されて涙をのんだ選手も…。

パリ五輪の銀メダリスト、トミー・フリートウッド(イングランド)は31位の最終戦圏外で「BMW選手権」を迎えていたが、優勝には届かなかったが5位タイで大会を終えるとポイントランキングは22位にアップ。これで「パリ五輪」の金、銀、銅のS・シェフラー(米国)、松山英樹と三つ巴で最終戦へと向かう。

最大のアップはもちろん勝利したK・ブラッドリー(米国)で50位から4位へジャンプアップ。大会2位タイのアダム・スコット(オーストラリア)は41位から14位にランクアップ。22位だったジャスティン・トーマス(米国)は大会39位と振るわなかったが、からくもポイントランキング30位で出場を決めた。

トーマスはホールアウト後、「結果を待っていられないからとにかくフロリダの自宅に戻る…」と半ば諦めモード。「万が一残れたら、アトランタへ向かう」と話したが、今頃はアトランタ行きの準備をしているかもしれない。

一方、涙を飲んだのはランキング29位でBMW選手権を迎えながら大会25位でわずかに届かず31位になったブライアン・ハーマン(米国)。ジェイソン・ディ(オーストラリア)は33位で大会を終えると25位から33位へ滑り落ちた。デイビス・トンプソン(米国)は大会41位と振るわず26位から34位へと落とし、最終戦の出場を逃した。

またBMW選手権の2日目、スタート前に大会から棄権した松山英樹だが、ポイントランキングは変わらず3位で最終戦へ向かう。

ツアー選手権はポイントによりスタートのスコアに差がつけられるシステム。ポイント1位のシェフラーが10アンダーからスタートし、2位のザンダー・シャウフェレ(米国)は8アンダー、3位の松山英樹は7アンダー、4位のキーガン・ブラッドリーは6アンダー、5位に浮上したルドビグ・オーバーグ(スウェーデン)が5アンダー。以下6〜10位は4アンダー、11〜15位が3アンダー、16〜20位が2アンダ―、21〜25位1アンダー、26〜30位はイーブンパーからスタートする。72ホールを戦ってツアー選手権を制した選手がフェデックスカップ・チャンピオンとなり、ボーナス2500万ドル(約36億円)を獲得する。(文・武川玲子=米国在住)

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