
【検証してみた】昼食をガッツリ食べるとゴルフのパフォーマンスは落ちる? 落ちない?
ハーフターンでの食事やビールを楽しみにしている人は多いが、食べ過ぎや飲み過ぎには要注意。プレーにどんな影響を及ぼすか調査した。
【テスト方法】通常の2倍量のランチを摂取
プロとアマ1人ずつのテスター2人が昼食前(朝食3時間後の10時)と昼食後にドライバーとアプローチ(カップまで20ヤード)で5球ずつ打ち、ドライバーは「スカイトラック」で弾道を計測。アプローチはカップまでの距離を計測した。昼食はそれぞれ定食と麺類にビールを2杯ずつ注文。満腹の状態とアルコールでパフォーマンスが変わるか調査した。
●テスター1(プロ)飯沼大輔
いいぬま・だいすけ/1978年生まれ。2015年にプロ入りし、現在は「Accuracy Golf Studio」で代表を務める。持ち球はフェードでドライバーのHSは48m/s。普段の昼食はパスタなど消化のいい麺類を食べることが多い
●テスター2(アマ)鈴木 忠さん
すずき・ただし/1969年生まれ。平均スコア96、ゴルフ歴23年、ラウンド数は月4回。持ち球はストレート~ドローでドライバーのHSは39m/s。普段の昼食ではアルコールは飲まず、腹八分目を心がけているという
【結果】プロはドライバーで10ヤード減、アマチュアはスライス連発。アプローチはオーバーなどミスが激増
テスターの2人には2人前のランチをガッツリと、ビールも2杯ずつ飲んでいただいた。満腹状態でのドライバーの平均飛距離を比較すると、飯沼プロは平均飛距離285.3ヤードから275.6ヤードに。なんと9.7ヤードもの飛距離減で、ヘッドスピードも1m/s落ちていた。アマチュアの鈴木さんは210.8ヤードから210.3ヤードと飛距離こそ平均で0.5ヤード減で影響は少なかったが、平常時にはフェアウェイセンターから左右10ヤード前後に収まっていたのに、満腹時はどれも30ヤードほど右に曲がる大スライスに。
アプローチを見ると、平常時の飯沼プロはカップから平均80cmに寄せており、このあたりはさすがプロといったところか。しかし満腹+2杯のビールでプロの繊細なタッチはメチャクチャに。インパクトでパンチが入るようになってしまい、5球中4球が2m以上オーバーする結果となってしまった。一方でアマチュアの鈴木さんは平常時にカップまでの平均距離は2m10cm。しかし満腹時は打点のズレが大きくなり、20ヤードのアプローチで5球中2球グリーンを外してしまう。カップまでの平均距離は1m20cm悪化し、3m30cmとなってしまった。
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