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チップインイーグルにバーディ締め 星野陸也は「69」で初の全英予選通過

土壇場にイーグル、バーディと積み重ね星野陸也が初の全英決勝にコマを進めた(撮影:福田文平)

<全英オープン 2日日◇21日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

この日難易度が2番目に易しい15番パー5を迎えたとき、星野陸也は「ずっと気になっていた」というカットラインまで3打のビハインドという状況だった。海沿いで風の影響をモロに受けやすい後半を耐え続け、ここで「エンジンをちょっと入れて…」とギアチェンジ。スーパープレーが飛び出した。

616ヤードのパー5。フォローの風に乗せてドライバーで355ヤードをかっ飛ばすと、2打目をグリーン手前の花道まで運んだ。カップまで残り23ヤード。ウェッジとパターで悩んだが、「意外とアプローチのほうが練習でもやっていた」と52度のウェッジを握ると、手前から転がるランニングアプロ―チはジャストタッチでカップイン。両手でガッツポーズが飛び出す“チップインイーグル”で、一気にカットラインに近づいた。

「しっかりパーで切り抜けよう」と丁寧なマネジメントで16番、新名物の17番パー3もパーをセーブ。ただカットラインにはまだ1打及ばないまま、最終18番パー5を迎えた。

もちろんバーディは欲しい状況だった。だが、2オンが狙える最高の位置からでも、星野は自身のマネジメントに徹した。「練習ラウンドの時からイメージがつかなかった」ことから、無理にピンを見ずに、レイアップを選択。3打目をピン上2メートルにつけると、“イメージ通り”のバーディフィニッシュを決めた。

これでこの日「69」。トータル2オーバーと予選通過を確実なものとし、キャディとは派手なグータッチをかわす。のちにカットラインはトータル3オーバーに下がり、順位は39位タイまで浮上。上位フィニッシュも見える位置で、週末を迎えることができる。

2021年大会から3年連続で出場してきたが、今大会が自身初となる全英予選通過。「ようやくリンクスで通過できました」と、ほかのメジャーコースとは一味違う舞台での突破を素直に喜ぶ。ショットに苦しみながらも、アプローチとパッティングで耐え続けるという攻略の”手本”ともいえるような予選ラウンド。「ずっとドキドキハラハラの2日間でした」と振り返る。

5月の「全米プロ」に続くメジャーの週末へ。全米プロでは3日目に「75」と後退したが、同じ事を繰り返すつもりはない。「徐々に攻め方のイメージもついてきて、きょう結果に出たというのは自信になった」。苦手意識のあったリンクスを赤字で回れたことは手ごたえに感じている。「最終日に向けて、上位に入り込めるように頑張っていきたい」。あすを浮上の“ムービングデー”にしてみせる。(文・笠井あかり)

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