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石川遼は2バーディ先行も、バンカーからの3ボギーで後退「流れを自分のものにできなかった」

17番でバンカーショットを放つ石川遼(撮影:佐々木啓)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 3日目◇22日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

トータル4アンダー・39位タイからムービングデーでの浮上を目指した石川遼。最初の5ホールでバーディを2つ先行させて、一時はトータル6アンダーで首位との差を詰めたが、それ以降はバーディなしの3ボギーに終わり、順位を落としてしまった。

「全体的には内容自体はそんなに悪くない。ただ、コースに対してのマネジメントとか、ロングパットのタッチとか、いいスコアが出ているときに比べると要素が足りていなかった」

石川はきょう、1番でアプローチを寄せきれず、いきなり下りの3メートルのパーパットを残すピンチを迎えたが、これを沈めてビッグセーブ。予選2日間でもっとも難易度が高く、きょうも多くの選手がボギーを叩いている501ヤードの2番パー4では、セカンドショットを60センチにつけるスーパーショットでギャラリーを沸かせ、バーディを先行させた。

5番パー5では、ラフからの3打目をピッチ&ランで1.5メートルにうまく転がり寄せてバーディ。トータル6アンダーまで伸ばしたが、そのあとはパタッとバーディが止まってしまった。続く6番パー4では、ティショットを右のフェアウェイバンカーに入れると、そのセカンドショットは左端に切られたピンと逆サイドの右サイドのバンカーへ。「易しいバンカーだった」と1.5メートルに上手く寄せるも、これを外してボギーとした。「6番みたいなのがセーブできると、乗れていったりするんですけど、やっぱり流れを自分のものにできなかった」。

次のボギーもバンカーが絡んだ。前半最後の9番パー4。奥のピンに打っていく左のラフからのセカンドショットをグリーン左奥のバンカーに入れ、これを3メートルオーバーしてボギーとなり、スタート時のトータル4アンダーに戻ってしまった。

1つもバーディがこなかったバックナインで石川が悔やむのが、終盤の16番パー5と17番パー3。16番では2オンを狙うもミスショットで、ボールはグリーン右手前のバンカーに入った。ピンが近い難しいバンカーショットは、キャリーでピンをオーバーした。8メートルのバーディパットを決めることができずにパー。

続く17番では「アゲインストはない」と読んだティショットが裏目に出て、「3、4ヤード足りなくて」手前のバンカーに入れてしまう。これもピンが近い難しいバンカーショットで寄せきれずにボギーとした。「2つ立て続けに落としてしまったという感覚があります。16番はバーディを獲りたかったし、17番は冷静にパーでいきたかった。あの2つがもったいなかった」と悔しがる。

晴れの日が続き、グリーンは日に日に硬くなってきている。それに加えて、欧州ツアーとの共催試合とあってコースセッティングは欧州仕様。「9番のセカンドとか16番のセカンド、17番のティショット…。ショットのミスと、ミスの仕方というところで、絶対に外しちゃいけないところに外れたときに、寄せワンができなかった」と話す。

伸ばしたかった3日目に逆にスコアを落とすことになってしまった。「悪い感じではないので、いいスコアが出てくれるのを待つだけかなって感じです」。最終日の挽回に期待したい。(文・下村耕平)

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