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絶景のなか「ポカーン」でリフレッシュも 渋野日向子が「風とお友達」になる4日間へ

笑顔も見られる渋野日向子 ハワイ決戦まもなく開幕!(撮影:ALBA)

<ロッテ選手権 事前情報◇11日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6603ヤード・パー72>

「すごく難しい環境での4日間をいい位置で終えられたのは自信になりました。もともと風に対していい意識をもってるほうではなかった。特別でした」。渋野日向子は、キム・ヒョージュ(韓国)との“一騎打ち”のすえ優勝こそ逃したが、2位になった1年前のことをこう振り返る。その時と同じホアカレイCCには、今年も時折ピンが折れそうになるほどの強風が吹くが、再び攻略を目指していく。

17位で終えた「DIOインプラントLAオープン」から中1週空けての試合。現地にはすでに先週入り、練習はもちろんだが、リフレッシュにも時間を割いた。「ダイヤモンドヘッドに登りました」。当時カポレイGCで行われた2021年の今大会に出場した時以来2年ぶりに登山。早朝、片道30分をかけ「山も海も、なんなら朝日も見える」という絶景を拝んだ。「ポカーンって5分くらいして、何事もなかったかのように帰る(笑)」。一度、頭を空っぽにする時間も持てたようだ。

昨年は「しっかり振れば曲がらないのが分かっとる」と、強風のなかでもドライバーが好調。4日間でフェアウェイキープ率は83.9%を記録し、それに後押しされるように上位に名を連ねた。現在はスイング改造中ということもあり、「球筋が違って、ほぼ逆といってもいい」というフェード気味のボールが出る場面も目に入ってくる。この変化により「少し打ちづらさを感じるところもある」と、コースの“見え方”も若干変わる。なにより「(フェードだから)左からの風を大きめに見ないといけない」と、風も含め対応が変わる部分も出てきそうだ。

ただそのあたりのことは、すでにコースを3ラウンドほどするなかで確認済み。「風との戦いというか、お友達にならないといけない。しっかりキャディさんと話して悔いが残らないようにしたいですね」と、今の状態に合わせたゴルフを心がけていく。来週には今季メジャー初戦の「シェブロン選手権」も控えるが、そこへの調整というよりも、とにかく今は「この風のなかでどれだけやりたいスイングができるか」という部分を大事に4日間を過ごしていくつもり。

風への対応や、グリーン周りの練習にも時間を割いてきた。今年が3年連続出場で、33位、2位としっかりと見せ場も作ってきた大会。「試合じゃないとなかなか来られない場所。毎年ここに来られるのは楽しみですね」。大好きなハワイで、今年こそ“最高の景色”を眺めたい。(文・間宮輝憲)

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