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存在感際立った早大アマ中野麟太朗はどんなギアを使ってる? こだわりの14本は「見た目と座りが1番大事」

中野麟太朗の気になる14本は?(撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 最終日◇31日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>

「終わっちゃったな…」。トータル18アンダー・4位タイと今大会の台風の目となったアマチュアの中野麟太朗(早大2年)は名残惜しそうに4日間を振り返った。

初日はアマチュアのツアー最少スコアタイとなる「61」をマークし、2日目まで首位に立った。決勝ラウンドでは優勝こそ届かなかったがV戦線に残り、アマチュア優勝を予感させるプレーでギャラリーを楽しませた。また、第2ラウンドを除けば、すべてボギーフリー。「プロの試合で3回も達成できたのは本当にすごく自信になりました」と好結果をには納得の笑顔を見せる。

そんな中野の気になる14本をのぞいてみると、クラブはウッドが2本でその下は2番のアイアン型ユーティリティが入り、アイアンが並ぶいかにもハードヒッター向けなセッティング。「ずっと続いている」と長くこの構成で試合を戦っている。

「ウッドは見た目と座りを1番大事にしている。その次に打感」。最近はフェードを多用している中野はまっすぐなフェースアングルにこだわる。そこで選んだクラブはドライバーが『スリクソン ZX7 Mk II』、3番ウッドが『スリクソン ZX MkⅡ』だった。

その下は「もともと球が高くて、5番ウッドだと吹けちゃう」となんともパワーヒッターらしい悩みだが、そこで投入したのは『スリクソンZX Mk II』2番のアイアン型ユーティリティだ。さらにアイアンは「抜けやすさ」を重視して『スリクソンZ-FORGED II』を採用。「『ZX7』を使ってた時より、ラフから打つ時はかなり打ちやすい」とマッスルバックがお気に入りだ。

ウェッジは50、54、58度と4度刻みのピッチ。「開きやすさ、開いたときにちょっとべったとしているほうがいい」とバッグインしているのは『クリーブランド RTX6 ZIPCORE』。とくに58度はトウとヒールが削られており”開きやすくなっている。

また、ウッドのシャフトはフジクラの『ベンタスブラック TR 7X』。「トップが低いので、少しトルクがやわらくて、それで切り返すときちょっとトルクがあったほうがいい」と全体的に剛性の高いシャフトではあるが、中野のフィーリングでは切り返しのタイミングで少し”しなり感”があるようで、こちらもハマっている。

自身のスイングを理解して、最適解を探りながらたどりついた14本で戦った開幕戦は「自分が足りなかったと思うのは優勝争いの中で、競り合えるメンタルと経験、あとはプロとの違いはパターの決定力」と分析した。

「こういう優勝争いの近いところで、パットを打つ時のプレッシャーがすごくあって、そういう経験を今回初めてできたのは良かった」と優勝は持ち越しとなったが、今大会で手に入れた”過去問”を復習し、再び勝利へ挑む。(文・齊藤啓介)

【中野麟太朗のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZX7 Mk II(ベンタスブラック 7X)
3W:スリクソン ZX MkⅡ(ベンタスブラック 7X)
2U:スリクソンZX Mk II(N.S.PRO MODUS3 HYBRID プロト S)
4~PW:スリクソン Z-FORGED II IRON(DG EX ツアーイシュー X100)
50、54、58°:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(DG EX ツアーイシュー X100)
PT:TRI-HOT 5K ONE パター

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