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日本ツアー“最強カルテット”をくだす価値あるメジャー制覇  神谷そら「ゴルフって分からない…」

左上から時計回りに小祝さくら、西郷真央、稲見萌寧、山下美夢有。この4人を退けての優勝だった(撮影:福田文平、上山敬太)

<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 最終日◇10日◇パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)◇6755ヤード・パー72>

ツアープロのみが参加する、今年の“女子プロNo.1決定戦”を制したのはルーキー・神谷そらだった。昨年、この大会で初優勝を挙げた川崎春花と同じ2003年生まれの20歳が、2年連続のルーキー優勝を実現させた。

最後まで優勝を争い、1打差でくだした小祝さくらだけでなく、今年の大会は女王の山下美夢有、歴代覇者の稲見萌寧、そしてツアー通算5勝の西郷真央と、現在の国内ツアーの“看板選手”、“最強カルテット”と言っても過言ではない4人が上位に名を連ねた。

3日目を終えトータル10アンダーでトップだった小祝から4打差の5位タイまでに、その4人がひしめきあっていた。神谷はそのなか3位で最終日最終組入りを射止め、そしてトータル12アンダーで優勝カップをつかみとることになった。山下らを退けて勝利したことについて聞かれると、「不思議ですね。ゴルフって分からない。当たり前がないスポーツだな」と信じられないといった表情を浮かべる。

最後は一騎打ちになった小祝についても、「すごいですよね。緊張感あるなかでもピンに絡むショットばかり。(16番で8メートルの)パーパットを決めた時は、『レベルが違うな』と思いながらラウンドしていました」と話す。そこでつかみとったメジャー優勝なだけに、なおさら大きな価値があるといえる。

3週後には、福井県で今度はアマチュアも出場する「日本女子オープン」が開かれる。公式戦2冠を誇る山下は、「やっぱりメジャーは獲りたいタイトル。女子オープンが残っているので、狙っていきたいです」と、早くも3つ目のビッグタイトルを見据えている。

一時陥った不振から抜け出しつつある西郷も、「やりたい方向性でできていると思う。引き続きやるべきことを継続していきたい」とさらなる活躍が期待される。今季未勝利の稲見も、当然ながら本命のひとりとなる。“日本一”が争われる大会で神谷は、こういった実力者たちのなか、メジャー連勝を狙う選手として大きな注目を集めることになる。(文・間宮輝憲)

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