開幕戦の惜敗から2週間 上田桃子は2大会連続首位発進「大きなミスなくやれた」
<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 初日◇17日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>
初日に7アンダーで稲見萌寧、蛭田みな美とともに首位タイで発進した上田桃子。取材エリアに現れても浮かれる様子はまったくない。「悪いところがなかった点が良かった。開幕から同じ感じなので、普段通り大きなミスなくできたところがいいのかなと思います」と静かに語る。
2週間前の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」ではいきなり優勝争い。最終日は一時首位に立ったが、最終的に申ジエ(韓国)に振り切られて2位タイに終わった。「勝負したときに競り負けてしまう自分に隙を感じるなと思った。コーチも試合をテレビで見てくれていて話し合いました。やることを大きくかえたわけではないですけど、リズム感をゆったりしてみたりとか、微修正を一戦目が終わってできた」。
先週の2戦目「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」では、辻村明志コーチが吉田優利のキャディを務めるために会場入り。「アプローチ、パターを見てもらえて、けっこう自分が思ったところにパターが打てるようになってきた。先週の調整がきょうにつながっている感じがします」と、グリーン上で好感触を得ている。先週の試合も18位タイとまずまずの位置で終えた。
ショットの精度とパッティングのタッチが重要となるコースとの相性も悪くない。昨年はシンガポールで行われた米ツアー「HSBC女子世界選手権」で13位タイに入ってシーズンをスタート。この大会が日本での開幕戦となった。昨年も第1ラウンドは5アンダーで単独首位に立った。ところが、第2ラウンドで「73」とスコアを落とし、最終的に首位と4打差の6位タイでフィニッシュしている。
「去年はシンガポールですごく手応えがあって、ここに来たのをすごく覚えています。けっこうパターが入ったんですよ。なのに2日目にパターが良すぎて4パットしちゃって、そこから入らなくなった。今年は先週のパッティング練習がいい感じだったので、3日間焦らずにやれば面白い戦いができるかな」
今年は開幕戦でいきなり優勝争いしたこともあって、気持ち的には落ち着いている。プロ19年目のベテランは、昨年の反省を活かして、この2日目も冷静な試合運びをみせてくれそうだ。(文・下村耕平)
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