「限界まで体をねじる」 勝みなみ直伝、“今すぐ効く”飛距離アップの極意【プロが教える毎日“極・飛ばし術”】

勝みなみ直伝、“今すぐ効く”飛距離アップの極意(撮影:佐々木啓)

間もなく、夏本番! 夏休みにはゴルフの予定でパンパン…という読者も多いのではないでしょうか? ALBA.Netでは、そんなみなさんを応援するため、7月を『飛ばし月間』に設定。飛距離アップにつながる記事をお届けしていきます。そしてその一環として、第一線で活躍する現役バリバリのツアープロにスイングの注意点、練習法、道具選び…など“飛ばしの極意”を聞いてきました! 毎日、読んでいただき、“きのうの自分よりも1ヤードアップ”を目指していきましょう! 今回は米国女子ツアーを主戦場にする勝みなみ。

2021年の「日本女子オープン」でメジャー初優勝。2022年「楽天スーパーレディース」ではツアー史上初の72ホールノーボギーVを達成した。同年の日本女子オープンで史上3人目の連覇を達成。同年の米ツアー予選会を突破し、2023年からは主戦場を米国に移している。

現在、ドライビングディスタンスでは75位(262.62ヤード)につける勝みなみ。世界の飛ばし屋たちがひしめく中で順位こそパッとしないが、平均262ヤード超えを誇る日本屈指のハードヒッターだ。そんな勝が教えてくれたのは、即効性の高い飛距離アップのコツ。アマチュアにも取り入れやすいメソッドだ。

ポイントはシンプル。「体を大きく回す。とにかく体をねじる。限界まで」。ただ、アマチュアにとっていきなり体を回そうとしても、そう簡単なことではない。

そこで登場するのが、“ねじれる体”をつくるためのワンポイント筋トレだ。勝いわく、体を大きく回すために重要なのは腹筋。「腰だけ回すと、腰が壊れちゃうので、腹筋でスイッチを入れてあげる」ことがカギだという。

具体的には「寝そべって手と足を上にあげてぶらぶらするだけでも、腹筋に力が入る。それを20~30秒やる。あとは片足を下ろしたりとか。それで腹筋にスイッチを入れてから、体をねじってあげるといい」。この“ぶらぶら腹筋”が体を大きく回すことに役立つんだとか。

さらに、もう一つ大切なのが背中の動き。勝が勧めるのは、四つん這いになって背骨を丸める猫のポーズと、反らせる犬のポーズを交互に行う「キャット&ドッグ」。スイングに必要な背中の柔軟性と可動域を高めるのに効果的だ。

加えて、「ティを高くするといいと思います」とアドバイス。ミート率が上がり、自然とアッパー軌道になるため、高い打ち出し角が確保される。飛距離アップへの即効性も高い。

「体を回す」「腹筋で支える」「ティは高めに」。これで飛距離アップの土台は完成。スイングに悩むアマチュアゴルファーは、まず“限界までねじれる体”づくりから始めてみては?