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“ご褒美”の20m級バーディも 勝みなみはパッティングの解決法を「見つけました」

明るい表情も戻ってきた勝みなみ このあとは中国に渡る(撮影:ALBA)

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 最終日◇8日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>

「見つけました」。パッティングに悩んでいる勝みなみは、朝の気づきで復調傾向に。これまでの3日間とは風向きが真逆の南風になったなか、パーオン率は18ホール中10回と低下。ショットがやや乱れたものの、パットでしのいで「70」。「パターがいいだけでアンダーで回れる。自信をもって頑張りたい」と4日間を戦い抜いた。

“パット次第…”のサイクルに陥り、3日目にはラウンド中に構え方の七変化もみせた。そんななか、最終日の朝の練習でしっくりくる感覚を見つけた。グリップの位置を少し体の右側に寄せるハンドレイト気味にすること。「自分ではね(笑)。外からみたらハンドファーストだと思う」と笑いながら解説しながらも、「手首が動いている感じがしたのでかっちり決まるかなと。芯にあたる確率も上がった」と好感触。出だしでは3メートルの下りスライスラインを決め切ってパーで滑り出すなど、この日のスコアメイクに貢献した。

ボギーが先行したなか1アンダーで折り返すと、獲りたい2番パー5ではティショットのミスで2打目のライが悪いという不運も呼んでボギー。しかし3番パー3では右ピンに対して安全に左に乗せてパーを狙いに行ったが、「距離だけ気を付けて。と思ったら入っちゃった」と実に20メートル級のロングパットがど真ん中から決まった。「短いのが入らないのにあんな長いのが入る(笑)。これがゴルフ」と“ご褒美”もありながら、27パットでひとつ伸ばした最終日にうなずく。

初日は7位タイで滑り出しただけに、「いいスタートを切れたぶん、最終的な結果には納得のいく順位ではない」と後退した2日目を悔やむ気持ちもある。それでも、そこから順位を上げ、最終日には課題としているパッティングの兆しも見えた。「来週に向けていいスタート、いいラウンドができた。自信をもって来週も望みたい」と、いよいよアジアシリーズを迎える。

アジア戦は予選落ちがない4日間大会。これまでは日本ツアーメンバーとして出場した「TOTOジャパンクラシック」に向けての連戦が始まる。カットがない試合は「いけいけ~!っていう感じ」。ギア全開で、ビッグポイント獲得を目指していくつもりだ。初戦の中国はこれまで訪れたことなし。「中華料理も、街も楽しみ」と期待を膨らませながら、14時間のフライトで太平洋を渡る。(文・笠井あかり)

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