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岩井千怜が直ドラV 先調子シャフト+ドローで昨年より平均8.5ydもアップ【勝者のギア】

直ドラで勝利を引き寄せた(撮影:福田文平・ALBA)

<RKB×三井松島レディス 最終日◇14日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

国内女子ツアーの今季11戦目はトータル11アンダーで首位に並んだ岩井千怜、姉・明愛、山下美夢有がプレーオフを行い、2ホール目でバーディを奪った千怜に軍配が上がった。千怜はこれで今季初優勝、ツアー通算3勝目。姉・明愛は今年4月の「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を挙げており、同一シーズンでの姉妹Vは史上初の快挙となった。

姉妹によるプレーオフはツアー史上初で、1ホール目はいずれもパーで迎えた2ホール目に勝負が決した。明愛がフェアウェイ右から“直ドラ”でグリーン手前のラフに運んだのを見るや、続く千怜もドライバーを手にした。同じくフェアウェイからの魂の一打は、姉よりもピンに近い絶好の位置へと着弾。ここから寄せて、ただ1人バーディを奪った。

パター以外は契約するヨネックスのクラブで統一するが、今週活躍したクラブは「やっぱりドライバーですかね」と即答。プレーオフ2ホール目で、まずフェアウェイをとらえたティショットが会心だった上、2打目はエッジまで233ヤードの状況で「ギャラリーのみなさんを楽しませたかった」と直ドラを敢行し、ウィニングパットにつなげた。

今季は「飛距離も伸びていてアドバンテージになってます」と話す。フェアウェイが絞られ、ドライバーを使うことが制限されるホールもあるが、今大会は平均262.833ヤードで全体6位。また、ワンオンを狙える5番パー4でも、3日間ドライバーでグリーンを狙い続けた。さらに今季の平均飛距離も255.09ヤードで5位につけ、2勝を挙げた昨季の246.61ヤード(12位)と差は歴然。“飛ばし”でも成長を続けている。

その飛距離はシャフトにも支えられている。ヨネックスのツアー担当者によると「先調子のシャフトを挿すことでつかまったドローボールを打てることが狙いです。飛距離を出すためにこれを使用しています」という理由で、『REXIS KAIZA-L』を使用。この“爆飛ドライバー”が、今季初優勝を語るうえで欠かせない1本だった。

明愛とのクラブの違いも聞くと「学生の頃は同じものを使用していましたが、プロになってからシャフトの好みが分かれてきました。例えばアイアンは、明愛プロがスチールなのに千怜プロはカーボンを挿してます。真っすぐ飛ぶクラブを好む明愛プロと、ボールコントロールが好きな千怜プロというのもセッティング傾向の違いですね」。そして「去年に比べて今年は飛んでますよね」と、その飛距離アップに驚いていた。

その他のクラブを見ると、3番ウッドを昨年使用していた『EZONE GT』に戻している。また6番アイアンのうちの1本はロフトの立った飛び系アイアンで、下記のように明愛と同じく4番アイアンの位置づけで使用している。

【岩井千怜の優勝セッティング】
1W:ヨネックスEZONE GT425(9°REXIS KAIZA-L 5S 45.75インチ)
3W:ヨネックスEZONE GT(15°REXIS KAIZA-2K 5S)
3U:ヨネックスEZONE FS(19°REXIS KAIZA-U 8S)
6I:ヨネックスEZONE FS(REXIS KAIZA-i 8S)
5I~PW:ヨネックスCB511(REXIS KAIZA-i 8S)
50,54,58°:ヨネックスEZONE W501(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイWHITE HOT OG #1WCS
BALL:スリクソンZ-STAR XV

【岩井明愛の初優勝時セッティング】
1W:ヨネックスEZONE GT450(9°REXIS KAIZA-M 5S)
3,5W:ヨネックスEZONE GT(14.5,18°REXIS KAIZA-M 6S)
6I:ヨネックスEZONE FS(REXIS KAIZA-i 8S)
5I~PW:ヨネックスEZONE CB511 (N.S.PRO 950GH neo S)
50,54,58°:ヨネックスEZONE W501
PT:テーラーメイドSpider X カッパーホワイト
BALL:スリクソンZ-STAR XV

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