中島啓太は2連勝ならず 4週連続最終組の戦いに「頭も体もいっぱいいっぱい」
<ハナ銀行インビテーショナル 最終日◇18日◇千葉夷隅ゴルフクラブ(千葉県)◇7636ヤード・パー73>
2週連続優勝の期待がかかっていた中島啓太だが、わずかに及ばなかった。トップタイからスタートし、最終日5バーディ・1ボギーの「69」でラウンド。首位と1打差のトータル19アンダーに終わり、直近4戦で3度目の2位となった。
ラウンド後、やや疲れた表情を見せる中島に率直な気持ちを聞いた。「出し切った感があるのと、やっぱり勝ちたかったので悔しいです。最後(18番)のセカンドショットが腹立たしいです」と、上がり18番パー5の2打目を悔やんだ。「もうちょっと自分のいつものスイングというか、これまで、今日17ホールやってきたような力感で振れれば、たぶんドローがかかってくれてピンについたと思う」と、大詰めでスイングのコントロールが上手くいかなかった。
「(最後18番の3打目のイーグルパットも)入れないと追いつけないのはわかっていたので、手前に止まることだけはイメージしたくなかった、しっかり強く打てました」と果敢にトライした。だが、これはカップに沈まず2メートル弱オーバー。惜しくもプレーオフに持ち込むイーグルとはならなかったが、しっかり返しを入れてバーディフィニッシュとした。
3番ではこの日唯一のボギーを叩いたが、「特に焦りはなくて、その後バーディも獲れていたんですけど、ただ頭も体もいっぱいいっぱいという状態だった」。本人は特に気にしていないと言うが、さすがに4週連続の最終日最終組でのラウンドは、心身に重い疲労となって蓄積していたことは想像に難くない。
「今日はホントに疲労を感じましたし、体が動いていないのがわかる。それでも惜しいところまでいけたのは良かったと思うんですけど、やっぱり悔しいですね」。プレー内容には及第点をつけたものの、気持ちの切り替えには多少時間がかかりそう。
今後のスケジュールは、来週、再来週と日本ツアーに出場し、その後は2週間程度の休養を挟み、今年最後のメジャー「全英オープン」(7月20~23日)へ挑む。最終日最終組には「こだわりはない」というが、いいプレーをしていればおのずとそこに加わることになる。いまは、体のケアと疲労回復が急務。心身を整えて、リベンジを期す。(文・土屋裕一)
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