メジャー初Vへ「貪欲に」 世界の舞台に向け池村寛世が欲しい“功績”

海外挑戦へ自信と複数年シードを手にしたい池村寛世。貪欲に狙う(撮影:上山敬太)

<日本プロゴルフ選手権 2日目◇23日◇三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コース(岐阜県)◇7337ヤード・パー72>

ツアー通算2勝の29歳・池村寛世が1イーグル・1バーディの「69」をマークし、トータル7アンダーで2日目を終えた。今年初のメジャーは7位タイの好位置で週末に進む。目指している世界の舞台に向け、このメジャーで自信をつけようとしている。

この日は、「前半は耐える感じ」とパーオンをしても、なかなかバーディを決められない立ち上がりに。それでもグリーンを外したホールではしっかりパーを拾い、ボギーなしで折り返した。すると後半の出だし1番パー5で“ご褒美”が。217ヤードの2打目を6番アイアンで4メートルにつけて、このホールで2日連続となるイーグルを奪った。3番でも3.5メートルのパットを沈めて1つスコアを伸ばす。「とても完璧なイーグルだった」と笑顔を見せる。

このイーグルで「少し気持ちが楽になった」とも話すが、そこからも大きく伸ばしきれなかったことには悔いが残る。しかし、ショット、パッティングともに「流れは悪くない」と前を向いている。

「海外に行って挑戦したい」という気持ちを持つ。そのため今年は国内ツアー開幕戦前に、アジアンツアーを転戦するなど積極的に国外にチャレンジもしている。今大会はメジャーということもあり、優勝すれば翌年から5年間のシードが獲得できる。「気持ちよく行くために複数年も欲しいですし、メジャーで勝てるチャンスがあれば、“どん欲”に獲りにいきたい」。好位置で最終日に進むため、3日目も「伸ばせるように頑張りたい」と練習場へ向かい調整に励んだ。(文・高木彩音)

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